忙しい蜜月旅行 の商品レビュー

ドロシー・L.セイヤーズ(著者),松下祥子(訳者)

ピーター卿シリーズ。…

[文庫ＯＦＦ]

ピーター卿シリーズ。あるイベントが行われるので、シリーズを続けて読んできた人のほうが楽しめる作品になっています。

2023/07/18

ピーター卿とハリエットがめでたく結婚。公爵夫人ヘレンを出し抜き、ハリエットの故郷に買った家でハネムーン…のはずだったのに、やっぱり事件に巻き込まれてしまいました。いろんな英国文学の引用を飛び交わしながらイチャイチャする二人が微笑ましいですね。事件解決の後、犯人の死刑執行まで、苦悩しつつも関わるピーター卿に、ハリエットがしっかり寄り添って、じーんとするラストでした。
版元も訳者も違っているので、仕方ないのですが、「閣下」と言うと、魔界からいらしたあの閣下が浮かんでしまう…どうでもいいのですが。
ポートワインを駄目にされてブチ切れたバンターにはちょっと引きました。
「ピーター卿の事件簿」では、めでたく二世誕生が語られます。

2017/02/08

http://blog.goo.ne.jp/shirokuma_2007/e/039d15f59302036df355af730ca366c2

2013/05/01

ポケミスの方を図書館で読んだ後、こちらを購入。
読みやすさはこちらのが良いかも。でもイチャイチャシーンをまどろっこしい訳で描いたポケミスのほうがニヤニヤできた気もする。

2012/12/05

セイヤーズ小説の訳はきっとすごく難しい。ありがとうございます。でもごめんなさい、浅羽さんならどうしたかな…って思ってしまった。閣下じゃなくて御前で育っちゃったんだ。ごめんなさい。

2011/12/02

ドロシー･L・セイヤーズによるピーター・ウィムジー卿シリーズの長編最終巻。
ようやくハリエットとピーターが結婚し、ハネムーンへ。とその屋敷で事件は起き、まさに落ち着かない蜜月旅行という展開。
文庫本も厚いし、さすがに本格派は読みごたえもどっしり。
このシリーズを楽しんできた読者なら、新婚ピーターとハリエットのやりとり、従僕バンターのこと、ピーターの母であるデンヴァー公爵未亡人等の魅力を堪能できると思う。
それにしても、最近軽めのものを読んでいたせいか、手応えあり過ぎて？ちょっと疲れました（笑）

2010/06/09

10/06/06。
ハヤカワポケットミステリ版（http://booklog.jp/asin/4150004137）を図書館でぱらぱらとめくってから、早10年。10年越し読書が多い。

2010/03/06

昔のポケミス版で持っています。これ、本当にロマンス小説だ～。ミステリ的にどうかというより、待ちに待ったピーター卿とハリエットの結婚が読みどころっていうか。
二人の長ーい恋に、焦れていた読者へのサービスみたいな一作。

2010/01/27

ピーターとハリエットの夫婦間での関係性の作られ方、というのが非常に面白かったです。個人対個人のお互いに対する踏み込み方、というのかな。精神的な意味でのテリトリーというか。どこまでを許すか、かな。あとハリエットとバンターの馴染んでいく様子もいい（従僕というのはやはり主人の結婚には多少動揺があるものですね）ですし、ピーター卿とバンターの過去話が公爵未亡人からお聞きできたのもうれしい。ミステリとしてはまあ…元が戯曲ですから解りやすさ優先ということで（苦笑）
ただ…できれば浅羽さんの訳で読みたかった（哀悼）

2011/09/18

長かったけれど、おもしろかった。ピーター卿とハリエットはいよいよ結婚してハネムーン。そこで事件が起きるのだけれど。わたしはミステリより、ふたりがいちいち、結婚したんだ、ってことを意識したり、それでとまどったりするのがおもしろかった。結婚と自分の生き方、みたいなことをふたりが深くいろいろ考えるところがすごく好きで。ほかにも、ピーターの詳しい経歴や、バンターがピーターに仕えることになったいきさつなどがわかったり、シリーズのファンにとっては楽しい。大好きな「学寮祭の夜」を読み返したくなった。