ファースト・プライオリティー の商品レビュー
31歳の女は色々ある。 ほぼ同い年で楽しく読ませていただきました。 少しずつ切り取っていった感じなので、それぞれの主人公の未来が良くあればいいなと思う。 色んな人生があるけれど自分らしい日々をおくりたいと思う。
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あるとあらゆる人の「きらきら」した人生の短編を描く山本文緒さん。私はこの人の短編がとても好きだ。それはなぜだろうと疑問に思っていたけれども、31番目の話を読んで、すとんと腑に落ちた。その覚悟、その愛、そのまっすぐさにいつも救われる。
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36 内容的にはすごい面白かった けど 最優先なことを他人から見れば気にならないくらい気ままに生きれるのがかっこよくて羨ましくもあり妬ましかった こんなに読まない間もモヤついた話は初めて 20190510
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様々な人生を送る女性達の、31歳という今を切り取ったショートショート。恋や家庭や仕事、名前のつけられないような日常の一コマの中で沸き起こる女性達の想いが丁寧に描かれています。 なぜ31歳なのか?女性にとっての30歳は、男性にとっての節目よりも大きく感じる人が多いのではないだろう...
様々な人生を送る女性達の、31歳という今を切り取ったショートショート。恋や家庭や仕事、名前のつけられないような日常の一コマの中で沸き起こる女性達の想いが丁寧に描かれています。 なぜ31歳なのか?女性にとっての30歳は、男性にとっての節目よりも大きく感じる人が多いのではないだろうかと思います。 世間からみた自分はどんな人間なのか?これから女性としてどう生きたいのか?一度立ち止まってみる。 立ち止まってみてまた進み始めると、理想だけではないリアルな自分が見えてくる。31歳とは、女性にとってファーストプライオリティー(最優先)が見えてくる年齢なのだろうと思います。どの物語も、不思議と主人公1人1人と自分との共通点をみつけてしまいます。こんな人生があってもいいなと思えるほどリアルな心理的描写が好きです。 今の自分の生活が愛おしく感じられる。そんな物語がたくさんつまった1冊でした。
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「31歳」という年齢に立つ女性たちを描いた31の短編集。 この作品の中にはふと、「これだったのか」と気付く人もいれば、「これでいいんだ」と再確認する人もいれば、「これじゃなかった」と切り捨てる人もいれば、「こういうはずじゃなかった」と苦々しい思いに駆られる人もいます。 31歳とい...
「31歳」という年齢に立つ女性たちを描いた31の短編集。 この作品の中にはふと、「これだったのか」と気付く人もいれば、「これでいいんだ」と再確認する人もいれば、「これじゃなかった」と切り捨てる人もいれば、「こういうはずじゃなかった」と苦々しい思いに駆られる人もいます。 31歳という年齢は改めて眺めると絶妙で、「まだ」と感じるか「もう」と感じるかは本当に人それぞれ。なんとなくでもここまで来れた。なんとなくでも、これが私となった。じゃあ、これから先は何を最優先して生きていこう? 様々な選択のかたち。 以下、惹かれたものを簡単に。 「偏屈」…手にした解放感はニヤケ顔が止まらない。 「車」…勢いで買ったBMWで車生活を始めたOLは周りがどう言おうと現状に満足する。 「うさぎ男」…男も女も、死ぬよりはマシ。 「旅」…悠々とした一人旅で出会った一人の女性の生き方。 「庭」…31歳の娘が垣間見た、亡き母への父の想い。ぐっときた。 「禁欲」…何は無くともセックスだった女性の1年間禁欲宣言!「庭」がじんわりした良い話だっただけにふり幅に笑った。 「銭湯」…辞めた側と辞めなかった側の良し悪し。 「小説」…ラストを〆る、エールにも似た次への一歩。 「人は過去には戻れない。私の行きたい道はずどんと目の前にあった」(p317)
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様々な環境に身を置く31歳の人々が持つ、それぞれの「ファースト・プライオリティー(最優先事項)」を描いた掌編集。主人公たちが、自身のちょっと偏った価値観にしがみついて苦しんだり、自分らしさを貫き通したりする姿が痛々しくもすがすがしい。現代において、均質化されてゆく「幸せの形」に疑...
様々な環境に身を置く31歳の人々が持つ、それぞれの「ファースト・プライオリティー(最優先事項)」を描いた掌編集。主人公たちが、自身のちょっと偏った価値観にしがみついて苦しんだり、自分らしさを貫き通したりする姿が痛々しくもすがすがしい。現代において、均質化されてゆく「幸せの形」に疑問符を投げかけるかのような、反抗的な作品だと思う。オチに泣いたり、笑ったり、傷付いたりと、ひとつひとつの物語に心を動かされた。「庭」「バンド」「初恋」が特に好き。
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31歳ということだけが共通の様々な女性の話。基本的にはショートショートで、いろんな立場、いろんな職業の人がそれぞれふと自分と向き合い、このままでいいのだろうか?とぼんやりと考えている。 他人の人生のダイジェストをチラ見する感じ。ただ、人数が多すぎて、中盤以降お腹いっぱいに。
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初山本文緒! 31歳ということだけが共通しているさまざまな女性の話 やっぱ年齢的に離れてるからすごく共感するってことはなかったけど、 年を重ねても今と似たようなこと考えるときはあるんだなぁと思った 1つの話が短いから飽きずに読めます
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10年ほど前、30歳の頃に読んだ時は正直あまり面白くないなぁと思った。著者の作品はほぼ全て読んでいて、どれも好きなのに。 それが今回再読して、31歳の主人公たちに共感する部分が沢山あって、私の精神年齢や経験値が低すぎるがために理解できなかったのかなと… また10年後に再読してみ...
10年ほど前、30歳の頃に読んだ時は正直あまり面白くないなぁと思った。著者の作品はほぼ全て読んでいて、どれも好きなのに。 それが今回再読して、31歳の主人公たちに共感する部分が沢山あって、私の精神年齢や経験値が低すぎるがために理解できなかったのかなと… また10年後に再読してみたい。
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オチがよくわからない話が多かった。 息子を溺愛する母を描いた「息子」 三十一歳の女と再婚を繰り返す父と、その息子たち「三十一歳」
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