執筆前夜 の商品レビュー
三浦しをん・角田光代のみ読了。 書くという行為に至るまでの行程が両者で全く異なるのが印象的だった。エンタメ作家と私小説作家の違いか。
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想像とは少し違う内容だったのが、ちょっと残念。 最初の1行を書く前のその瞬間の話なのかと思っていたのだけど、もっと広く作家になった経緯や書くこと全般についての話だった。 でも好きな作家さんのお話はやはり楽しい。 特に三浦しをんさん、角田光代さん、加納朋子さん。 そして、はじめまし...
想像とは少し違う内容だったのが、ちょっと残念。 最初の1行を書く前のその瞬間の話なのかと思っていたのだけど、もっと広く作家になった経緯や書くこと全般についての話だった。 でも好きな作家さんのお話はやはり楽しい。 特に三浦しをんさん、角田光代さん、加納朋子さん。 そして、はじめましての方も何人か。 これを機に作品も手に取りたい。
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読みやすく、作家の方を身近に感じられると同時に書きたい気持ちを書き立ててくれる一冊。書くという行為の裏にあるエネルギーや題材のみ付け方、テーマの決め方は人それぞれで、それもまた面白く感じました。知らなかった作品についても知識が増え、読みたい気持ちが高まりました。
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"いいものを読むことは書くことよ。うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分がいつか書くはずのもう一つの小説が見えるような気がするってことない?" 『三月は深き紅の淵を』恩田陸 誰でも不思議に思っていることが、一つや二つあると思うんです。ただ、そ...
"いいものを読むことは書くことよ。うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分がいつか書くはずのもう一つの小説が見えるような気がするってことない?" 『三月は深き紅の淵を』恩田陸 誰でも不思議に思っていることが、一つや二つあると思うんです。ただ、そういうことって忘れちゃうんですよ。だから、雑記ノートなんかをつけておくのは大事かもしれないですね。 テレビや本などで面白い現象や知識があったら、小さなネタに使ったりはします。パソコンに雑記というテキストをつくっておいて、そうしたネタや、どんな場面に使うのかわからないけれど浮かんでしまったセリフを、とりあえず書き入れておくようにしています。何を書いたらいいか思いつかないときは、それをざっと見ると、とっかかりになることも。答えが先にあって、そこから謎をつくる場合もあります。 漠然と小説を書きたいとか小説家になりたいとかではなく、具体的にどんなものを書きたいか、が大事だと思うんです。そして、その書きたいと思ったものを、書きだしたらとにかく最後まで書く。そうすれば、続けられます。何でもそうですけどね(笑)。投げ出してしまったら、それっきりで終わってしまうんです。書きはじめて、その作品をつまらなく感じしまうのが一番つらい。その場合は、逆に、どうしたら面白く思えるのかを考えればいいんだと思います。全部、書き直す必要があるのか、簡単な手直しですむことなのかという判断は、書き続けていけばできるようになってくるものだと思うのです、とにかく最初は拙くてもつまらなくてもいいなら、最後まで書くことです。ただ、最後まで書くことも能力がいることなので、それができるかどうかだと思います。 加納朋子 *・*・*・ 三浦しをんさんが載っているということで借りてきたけど…なんて豪華なの!!!! 久しぶりにお勉強じゃない本が読みたくて読みたくて仕方なくなったレポート締切ラッシュなう\(^o^)/ なんとなく、みんな共通してるところがあるなって感じた それはわたしにはないものだった 純粋に面白かった! 作家になろうとか大それたことは思わないけれど、読むだけで文章力があがった気分。 ここでみつけた面白そうな本を、夏休みに片っ端から読んでこうー。楽しみー!!!
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「前夜」とはいい響きですね。迎え来る変化を予感させる言葉です。 これは、今をときめく女性作家10名の、執筆に向けての心構えなどを聞いたインタビュー集。 好きな作家もそうでない人も取り混ざっています。 誰もが、のびのびと自然体でインタビューに答えており、つくろわない生の声が記録され...
「前夜」とはいい響きですね。迎え来る変化を予感させる言葉です。 これは、今をときめく女性作家10名の、執筆に向けての心構えなどを聞いたインタビュー集。 好きな作家もそうでない人も取り混ざっています。 誰もが、のびのびと自然体でインタビューに答えており、つくろわない生の声が記録されています。 10名のうち、自分が好きな作家は3名。 あとの方は、作風が苦手だったりよく知らなかったりします。 文章の好き嫌いはともあれ、著述業に従事するプロとしての考えや心構えはそれぞれに興味深く、まさに十人十色といった感がありました。 冒頭は恩田陸氏。デビュー作『十六番目の小夜子』が初めて書いた長編だったと知って驚きました。 あっという間に文壇に押し上げられたような形だったため、プロになってから、必死に文章研磨をしていったという、凡人ではできない離れ業をこなしていたことを知りました。 最後を締めくくるのは、故鷺沢萌氏。今は亡き彼女の肉声を感じながら読みました。 イメージと違ってかなりべらんめえな人だと思います。 編集者のあとがきを読んで、彼女の章は取材をせず、インタビュアーの文章もすべて彼女自身が書いたものだと知りました。 まったくそうとは思わせない、違和感のない構成力はさすがです。 作風が苦手でも、それは文章表現の好みでしかなく、別に著者自身が苦手というわけではないため、全員のインタビューを面白く読みました。 どうも作家というと、浮世離れした非日常的な時間の中で生きているというイメージがありますが、ここに登場した作家全てが、冷静に自分そして社会を見つめていることが印象的でした。 日常の中にこそ非日常がある、として、普通の生活を送っていることが、意外でもあり嬉しくもあります。 何人もの人が、結末を決めないままに物語を書き始めるということにも驚きました。 綿密なプロットを組み立ててから執筆に取り掛かるのだと思っていましたが、実は行き当たりばったりだったとは。 しかも、あまり悩まずにするすると話を進められているような感じです。 それもまた、彼女たちに備わった力なのでしょう。 等身大のてらいのない声が収録され、最後まで肩肘張らずに読めました。 彼女たち個人への興味が高まったため、全員の著作を、もう少し読み進めていきたいです。
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恩田陸、角田光代、三浦しをんなど素敵な人選。 女性作家の「舞台裏」について。 仕事について知るのはおもしろいなぁ。 作家って誰しも憧れることがあると思うけど、やっぱり大きな違いは「書くかどうか」なんだなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場作家のほぼすべての方に共通していたのは決してエキセントリックな個性や人生経験を持っているわけではないということ。 まずは普通の生活をして自分なりの経験として落とし込む、締め切りを守る、これなら書き続けられるという題材を選ぶ、なども共通していた。
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図書館にて。 人気作家が作品を執筆するための準備や作品にかける気持ちをインタビュー形式で答えた1冊。 恩田陸や群ようこ、角田光代など有名作家ばかりでぜいたくな1冊だと思った。 その中に亡くなった鷺沢萌が入っていて何とも言えない気持ちになった。
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情報科教員MTのBlog(『執筆前夜』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51118099.html
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ラインナップは、 恩田陸、三浦しをん、角田光代、酒井順子、加納朋子、群ようこ、中村うさぎ、野中柊、林あまり、鷺沢萠 うーーーん。 つまんなかった。 そんな、仕事の舞台裏、って切り口じゃないもの。質問して、それを答えたのをそのまま起こした形なので、余計つまらない。これ...
ラインナップは、 恩田陸、三浦しをん、角田光代、酒井順子、加納朋子、群ようこ、中村うさぎ、野中柊、林あまり、鷺沢萠 うーーーん。 つまんなかった。 そんな、仕事の舞台裏、って切り口じゃないもの。質問して、それを答えたのをそのまま起こした形なので、余計つまらない。これだったら、そういうタイトル、もしくは提議で本人にエッセイを書かせたほうがよかったんじゃないかな。 だいたい、作家で成功した人はさほど努力しないで作家になったような方が多い、気がする。つか、それまでの積み重ねが絶対あったにしろ、それを無自覚にしていることがほとんどなのだ。 無自覚なものを読まされるのは、いかがなものか…。 最後の鷺沢氏のだけは、エラクテンションが高かった。 あとがきで、氏が全部自分でやりたいといって、質問も本人答えるのも本人、つか、そういう設定で原稿を書いたということが出ていた。 氏がなくなる約半年前の原稿だ。 なんつーか、人生は無常で、無情だなと思うのであった。
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