ノスタルジア の商品レビュー
小池さんの著書には、ところどころに死が匂うものが多い気がする。 彼女が悪女のすすめで出てきた時、ちょっと格好いいおねーさんが出てきたなって思ったものの、それ以降、彼女の著書を手に取ることがあまり無かった。 子育てしている時には、彼女の著書から、得られるものは何も無かった。 それは...
小池さんの著書には、ところどころに死が匂うものが多い気がする。 彼女が悪女のすすめで出てきた時、ちょっと格好いいおねーさんが出てきたなって思ったものの、それ以降、彼女の著書を手に取ることがあまり無かった。 子育てしている時には、彼女の著書から、得られるものは何も無かった。 それは私自身が”生”を育てている最中だったからだ。 死のにおいがするものから遠ざかりたい本能だったのだろう。 同時に、生々しい恋愛モノも私は読めなくなってた・・ 愛読書は”わたしの赤ちゃん”だったり”プチ・タンファン”だった(笑) 40を過ぎて、子育ても一段落、母の立場は変わらないけど、娘たちを地球のどこででも暮らしていけるような基本的な人間に育て上げたと思う。 私は母ではあるけど、ひさかたぶりに個人を取り戻したと感じている。 それは、動物として、確実に死にも近づいている生存年月の表れでもあると思う。 決してマイナス思考的発想だと思ってもらいたくない。 ゆっくりと過去を思い出したり、まだある未来を想像してみたり、封印していた感情や行動を少しずつ自然に解放ったり出来るってことなのだ。 色んなことの優先順位も変わってきている。 それは一つの親離れ・子離れなのだのだ。 考えたら、面白いのはこれからなんじゃないかと思う。 人は歳を重ねて磨耗していく感情もあれば、研ぎ澄まされる感情もあると思う。 で、最近また小池さんの著書が読めるようになった。 生き方は勿論違うけど、私より少し先を行く同世代の方が書くものは、とても興味深い。 彼女の書くものが、裏と表の意味も含めて受け入れられる今、ちょっといいじゃない?(^_-)☆
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父親の友人と恋をして、なくなった恋人の息子に14年後に会うというお話。 大人の女性の描写がとてもステキなところが、小池真理子さんの魅力だと思います。
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おもしろかった。父親と同年代の男と恋に落ちて、その男の死後15年、その息子が尋ねてくる。最後はなんとなく小池真理子っぽくない終わり方やなぁと思ったけど感動したぁ〜☂ฺ
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"恋"より面白かった☆ 最後の展開はなんとなく読めるんだけど、「父親と同じくらいの人と恋愛して、それから15年後にその父親と同じくらいの年になった息子に会う」っていう発想が面白い。 2006/4
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