冒険にでよう の商品レビュー
著者の子供時代の話。…
著者の子供時代の話。そして冒険ともいえる世界各地への旅をするきっかけになった話。その旅の話。とくに子供のころの話は納得できるかそうでないかで、世代もわかるというもの。
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調子のいい時の椎名誠の面白さや、旅から帰ってすぐの紀行なんかと比べると勢いがない。小説も含め、今まで出した本のダイジェスト版みたいな本。 しかし、そういう以前の本を全く読んでいない中高生にはそれなりに面白いのではないかと思う。他の本ではもっと詳細に書かれている中国やロシアの便所の...
調子のいい時の椎名誠の面白さや、旅から帰ってすぐの紀行なんかと比べると勢いがない。小説も含め、今まで出した本のダイジェスト版みたいな本。 しかし、そういう以前の本を全く読んでいない中高生にはそれなりに面白いのではないかと思う。他の本ではもっと詳細に書かれている中国やロシアの便所の凄まじさも、ソフトな表現になっており、先生も安心って感じ。 唯一引っかかったのは、メコン川近くに住む子どもは、男の子は魚を捕り、女の子は水汲みをしている。子どもたちは生き生きとしており、可哀想というにはあたらない、とあるところ。男女で仕事が決まっているのも問題だけど(魚を捕るほうが、天秤棒の両端にバケツを下げて水を運ぶより楽しい。)、こういう労働が必要とされているため、学校に行く時間がなく、大人になった時に肉体労働以外の選択肢がないことが問題なんじゃないのか。また、生まれつきあるいは事故等で体が不自由な場合、読み書き計算が学べず、稼ぐ手段が肉体労働しか仕事がなければ、自立して生きるのは難しいのではないか。だから問題なんじゃないのか。可哀想というような感情論ではないと思う。 90年代くらいまでは椎名誠の旅ってすごい、という評価だったと思うけど、石川直樹とか関野吉晴とか角幡唯介とか高野秀行とか、自分で計画して自分の力だけで辺境の地に入り込み、文章も面白い人たちを知った今となっては、スポンサーがいて、スタッフもいる、こういう旅はちょっと色褪せて見える感じはどうしようもない。 まあ、こういう旅だって一般人には手が届かないし、充分危険であることに変わりはないけれども。
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千葉の海や野をかけめぐっていた少年時代の冒険から、世界各地の辺境の地を訪ね歩く冒険。椎名誠の体験談が興味深かった。
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著者の一連の旅行・探検のダイジェスト版とも言える。一冊ずつ読むには至らないが、さわりをという読者には最適。内容もジュニア向けという印象は無い。あえて言えば、酒飲みシーンをカットした位か。
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[ 内容 ] 冒険は心をかきたてる。 千葉の海や野をかけめぐり、本の中の西域や絶海の孤島にあこがれた少年時代。 少年の頃の夢を追いかけて、辺境の地を訪ね歩く現在。 作家・椎名誠の背骨として、人生をしっかりと支える冒険と本。 その大いなる魅力を、オモシロ・ハラハラの体験とともに語る...
[ 内容 ] 冒険は心をかきたてる。 千葉の海や野をかけめぐり、本の中の西域や絶海の孤島にあこがれた少年時代。 少年の頃の夢を追いかけて、辺境の地を訪ね歩く現在。 作家・椎名誠の背骨として、人生をしっかりと支える冒険と本。 その大いなる魅力を、オモシロ・ハラハラの体験とともに語る。 [ 目次 ] 家族の記憶、野山の記憶 陽光と土にまみれて うろうろの時代 シルクロードの端と端 インドカレーの秘密 軍艦リエンテール号でマゼラン海峡へ オーストラリアの海底と砂漠の旅 シベリア横断 タクラマカン砂漠・楼蘭の探検 馬の旅、牛を追う旅 川の旅、川民族と出会う旅 もうひとつの夢の実現
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椎名誠氏の旅行記のダイジェスト版といった趣き。それまでの彼の紀行を読んでいると、あの時の話かな、この時の話だろうなどなどと思い出すこと多し。語り口はやさしく、岩波ジュニア新書ってことは子供向けなのかな?
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