退廃姉妹 の商品レビュー
戦後62年 リアルタイムであの時代を生きた人が周りから次々と彼岸へと旅立っていってしまう。戦争を起こした人の話や、戦後の焼け野原を餓えをしのぎながら生きぬいた市井の人の話は色んな所で見聞きしてきた。けれどそのハザマで自分の身体だけをたよりに生きてきた女たちの話は今まであまり聞くこ...
戦後62年 リアルタイムであの時代を生きた人が周りから次々と彼岸へと旅立っていってしまう。戦争を起こした人の話や、戦後の焼け野原を餓えをしのぎながら生きぬいた市井の人の話は色んな所で見聞きしてきた。けれどそのハザマで自分の身体だけをたよりに生きてきた女たちの話は今まであまり聞くことは無かった。国が米兵相手の慰安所を作り半ば強制的にもしくは騙して少女たちを送り込んでいたなんて…この被害者達は声を大に訴える事もできなかったはず。ひどすぎる…そんな女たちのけなげで美しく悲しい物語。戦争を許すまじ
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昔古本の「文学界」を買ったときにのってて、おもしろかったんで簡潔済みの本を図書館で借りました。 島田雅彦って、実は大嫌いだったんです。 うちにはとある事情から彼のサイン本があるんだけど、エロいし、「だから何?」って感じだった。 でもこの作品はいいです!!女の自立とか、恋や愛...
昔古本の「文学界」を買ったときにのってて、おもしろかったんで簡潔済みの本を図書館で借りました。 島田雅彦って、実は大嫌いだったんです。 うちにはとある事情から彼のサイン本があるんだけど、エロいし、「だから何?」って感じだった。 でもこの作品はいいです!!女の自立とか、恋や愛がつなぐもの、人生を賭けるもの…とか、いろいろ考えされられます。「戦争が終わると、女は綺麗になる」というのが印象的でした。エロかったけど、それすら、綺麗なもの、崇高なもののような気がしましたよ。ちょっぴり人生観変わるかも。 島田は、言っていることがいちいち偉そうで、それでいて的を得ているのでむかつくんだけど、貴重な文化人だと思う。
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タイトル以上の思索的展開が生まれなかったのだろう。その証左にプリンスは中盤でテラーとしての役割を放棄してしまっている。小説というものが分からなくなってる作家のひとり。
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戦後の東京の焼け跡で生きる対照的な美人姉妹のお話.オースティンの「分別と多感」と,ファスビンダーの映画「マリア・ブラウンの結婚」をちょっと思い出した.
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