明治もののはじまり事典 の商品レビュー
湯本豪一著『明治もののはじまり事典 (絵で見る歴史シリーズ)』(柏書房) 2005.12発行 2020.8.21読了 明治という時代を知る上で、本書は良い水先案内人を務めている。見開き2ページを使って、明治に生まれた物や事柄を簡潔に解説しており、しかも内容が面白い。風刺新聞か...
湯本豪一著『明治もののはじまり事典 (絵で見る歴史シリーズ)』(柏書房) 2005.12発行 2020.8.21読了 明治という時代を知る上で、本書は良い水先案内人を務めている。見開き2ページを使って、明治に生まれた物や事柄を簡潔に解説しており、しかも内容が面白い。風刺新聞から多くのイラストやマンガを取り入れているのが本書の特徴だろう。明治を生きた庶民がどのような意識を持っていたのかがよく分かる。例えば、鹿鳴館は税金の無駄遣いの象徴として見られていた。そのことが強烈な皮肉を持ってイラスト化されていて舌を巻く。明治期の方が人々の学識は高かったのではないかと疑いたくなる。そのほか女性の髪型について、結婚前は島田、結婚後は丸まげで結うなど、当時の常識が知られて面白かった。 あらゆるものが無形化していく現在、そもそもの形を問うことは決して無価値なことではないだろう。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008052113
Posted by
イラスト付きなので明治がイメージしやすい。日本の歴史だけでなく日本のかつての生活を知ることができる。
Posted by
- 1