カポネ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルそのまんまですが、アメリカのギャング王「アルカポネ」の一代記です。 多分に小説的に脚色された部分もあるんでしょうけども基本的には史実に沿っているようで読んでいてなかなかに「ほう、そうだったのか」と思うことが多いです。変な言い方ですけど「勉強になったなあ」と。 最終的にエリオットネス率いる「アンタッチャブル」と名乗る警察(?)組織の人たちに捕えられ・・・というのは知ってましたが、ひたすらにカポネを魅力的な人物として描かれてエリオットが道化として描かれてるってのが新鮮で面白かった。アンタッチャブルについて知った時も「なんでこの人たちは暗殺されなかったんだろう?」と思ったものですが「そもそも歯牙にもかけられてなかった」という解釈は面白いですね。そこまで史実なのかどうかは自分にはわかりませんけども。
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佐藤氏らしい語り口調で、カポネを身近な兄ちゃんの様に感じさせつつ話が展開していきます。後半はストーリーの中心が、カポネ→ネス→カポネの妹と変わってしまうのが弱いといえば弱いけど、著者がカポネの生涯だけでなく、カポネという概念がどの様に変わり、どの様に引き継がれたかを描く為には止む...
佐藤氏らしい語り口調で、カポネを身近な兄ちゃんの様に感じさせつつ話が展開していきます。後半はストーリーの中心が、カポネ→ネス→カポネの妹と変わってしまうのが弱いといえば弱いけど、著者がカポネの生涯だけでなく、カポネという概念がどの様に変わり、どの様に引き継がれたかを描く為には止むを得ない処置でしょう。ネスらアンタッチャブルの活躍やカポネの逮捕についての解釈は、とても新鮮に感じました。ところでギャングとマフィアとはどう違うんだっけ?と、素朴な疑問を持ちつつ読み終わりました。
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この作者のアメリカ物、は意外な感がありました。 しかし、情景、人物への感情移入は非常に気持ち好いものがあります。 手に入れたのは文庫版の方です。
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【ネタバレ有?】●タイトル通りかのビッグネーム、アル・カポネを題材とする小説。 「第1部 暗黒街の帝王」では、イタリア系移民の少年アルが、同じくイタリア系の大物ジョニー・トリオに見いだされ、使い走りを始めるところから、次第にのし上がりシカゴを取り仕切る“ビッグフェロー”へ成り上が...
【ネタバレ有?】●タイトル通りかのビッグネーム、アル・カポネを題材とする小説。 「第1部 暗黒街の帝王」では、イタリア系移民の少年アルが、同じくイタリア系の大物ジョニー・トリオに見いだされ、使い走りを始めるところから、次第にのし上がりシカゴを取り仕切る“ビッグフェロー”へ成り上がるところまで。 「第2部 アンタッチャブル」では、カポネ逮捕に執念を燃やすエリオット・ネスを主人公とし、カポネが没落するさまを敵側の視点から描写しています。 ●まーしかし、このエリオット・ネスが嫌なヤツなんですわ。 自尊心ばっかし高くて甘ったれで、自分が正義だと信じて疑わないくらい厚顔無恥なわりに、どうにも小物感がぬぐえないと言う。苦笑。 爽快な読後感とは言い難いのは、そのせいもあるかもしれません。 エピローグにほっとさせられるのが救い。
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佐藤賢一にしてはイマイチだと思う。なんか、どんどんオッサンくさくなってきた。カポネの素顔、とかって書評がどっかに出ていて絶賛してたけど、素顔の部分で書きたかったはずの繊細さが表現しきれていないように感じた。この人はやっぱ時代もののほうが面白いな。近現代の評伝はちょっと違うな。
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ヒーローとアンチヒーローの皮肉な関係。有名だけど知らなかったカポネや禁酒法など読んでいて色々勉強になりました。
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