ヴォイニッチ写本の謎 の商品レビュー
多くの人間の挑戦を退けてきた、暗号とおぼしき謎のテキスト群と それに輪を掛けて謎だらけの様々な挿絵。誰が書いたのか、そして 何が書いてあるのかほとんどわからない上に、完全なデタラメ(偽書) とも断定できない。ヴォイニッチ写本とはまさしく謎という言葉を 形にして具現化したような本で...
多くの人間の挑戦を退けてきた、暗号とおぼしき謎のテキスト群と それに輪を掛けて謎だらけの様々な挿絵。誰が書いたのか、そして 何が書いてあるのかほとんどわからない上に、完全なデタラメ(偽書) とも断定できない。ヴォイニッチ写本とはまさしく謎という言葉を 形にして具現化したような本である。クトゥルフ神話群の小説に顔 を出す(ヴォイニッチ写本とはネクロノミコンの写本らしい!(笑)) くらいだからその怪しさ加減が知れようというものだ。 「ヴォイニッチ写本の謎」という本はその謎自体よりも、その謎に 挑戦してきた多くの人々の格闘の歴史について描かれた本だ。写本 の謎自体に興味がある人には多少物足りない感は否めないが、 入門書としてはよく出来ていると思う。 そして現在においてもヴォイニッチ写本の正体については何も わかってないという事実。誰かスッキリ解読してくれないかな(笑)。
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20世紀初頭に発見された中世の写本に関する本。「ヴォイニッチ」は写本を発見した古書商の名前で、この写本を書いたのが誰で、何のためなのかはいまだに解明されていません。 ヴォイニッチ写本という素材自体はひじょうに興味深いのですが、この本の構成がいまいち、面白くない。写本自体の説明よ...
20世紀初頭に発見された中世の写本に関する本。「ヴォイニッチ」は写本を発見した古書商の名前で、この写本を書いたのが誰で、何のためなのかはいまだに解明されていません。 ヴォイニッチ写本という素材自体はひじょうに興味深いのですが、この本の構成がいまいち、面白くない。写本自体の説明よりも前に、まず解読の試み(と失敗)についての記述があり、「何をどう読んだのか」があまり明確にイメージできないまま話が進んでいきます。 途中で「暗号」についての解説が入りますが、この記述もあまり必要とは思えません。それよりフォリオの解説と図版がもうちょっと欲しかったと思います。
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今、世界を震撼させているウィキリークス。その技術的な特長は、高度な暗号技術に顕著であるという。TORと呼ばれる暗号方式によって秘匿された情報は、2031年までは解読されないそうである。しかし世の中には、500年以上もの間、解読されていない書物がある。1912年に発見された「ヴォイ...
今、世界を震撼させているウィキリークス。その技術的な特長は、高度な暗号技術に顕著であるという。TORと呼ばれる暗号方式によって秘匿された情報は、2031年までは解読されないそうである。しかし世の中には、500年以上もの間、解読されていない書物がある。1912年に発見された「ヴォイニッチ写本」と呼ばれる不思議な書物のことだ。本書はその「ヴォイニッチ写本」と、それを解読しようと挑戦した者たちをテーマに描かれた一冊である。 ◆本書の目次 1 醜いアヒルの子 2 ロジャー・ベーコンの暗号 3 秘術師、透視家、エジプト学者 4 暗号の迷宮 その1 5 暗号の迷宮 その2 6 天界の快楽の園 7 聖別された意識 8 偽作説今昔 9 正体見たりシュレーディンガー 現存する写本は、四つ折り版にして全246頁相当。そのうち33頁はテキストだけ、211頁には挿画が含まれている。そしてその中には、まったく解読できない文字群と、地球上には存在しない奇々怪々な植物が書かれている。だが、写本全体のスタイルには統一感があり、視覚的説得力を持つそうだ。そして、この本の美しさに惹かれる挑戦者たちが、何世紀にもわたり解読に挑み続けてきた。その手法は多士済々、暗号学、植物学、天文学、占星術、薬学、美術史、書籍史・・・百花繚乱なソリューション群である。 本書で特に目を惹いたのは、美術史としてのアプローチである。「アウトサイダ―・アート」の一種であるという仮説の中に、「ヘンリー・ダーガー」という名前を見つけたからだ。「ヘンリー・ダーガー」、この名前を見てピンと来た。このアーティストについて記述された書籍を見るのは、ここ1ヶ月の中で実に4冊目なのである。それぞれの具体的な記述は、以下のようなもの。 ◆ここ最近読んだ書籍における「ヘンリー・ダーガー」の記述 ・『13日間で「名文」を書けるようになる方法』(高橋 源一郎・著) ダーガーのこの小説は、最初から、読者を想定していはいませんでした。唯一の読者であるダーガー自身を除いては。 ・『芸術闘争論』(村上 隆・著) つまり、芸術を作る時の一枚に対する執着力、もしくは芸術の歴史そのものを作ろうとする執着力、そういう執念みたいなものが画面を通じて、もしくは作家の人生を通じて出てくるのが圧力です。圧力でいえば、ゴッホと同じく精神的疾患をもちながら作品を作り続けたヘンリー・ダーガーがいます。 ・『キュレーションの時代』(佐々木 俊尚・著) ラーナー(ダーガーの住んでいたアパートの大家)がダーガーの遺物を旅行かばんの中から発見し、そこに「アート」を見いだしたからこそ、ダーガーの妄想の産物はアートとして世の中に公表される結果となった。つまりは、ダーガーの『非現実の王国で』というコンテンツに対して、ラーナーがコンテキストを付与したということなのです。 つまり美術史に限らず、さまざまなアプローチで解読を試みた人達がやってきたことは、「読者を想定していないけど、圧倒的な圧力を持つヴォイニッチ写本に、コンテキストを付与しようとした」ということにほかならない。そしてその挑戦者たちの失敗は、さらなる次の挑戦者の野心を刺激した。ヴォイニッチ写本を征服しようとした者たちは、次々とその書物にストーリーの一部として組み込まれていったのである。この不思議な書物は、追記可能な物語でもあるようだ。 最近のニュースによると、ヴォイニッチ写本の年代が特定されたそうである。1404年~1438年というところまで絞り込まれているそうだ。ひょっとしたら、解読の日も近いのかもしれない。しかし、そこに書かれているメッセージが何であれ、もはやあまり意味をなさないのではないかとも思う。ヴォイニッチ写本は、「人間が想像することの素晴らしさ」というメッセージを、すでに我々に与えてくれているのである。
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出版社/著者からの内容紹介 大発見か? 狂気の産物か? それともねつ造なのか?奇想にあふれた古文書、その謎の全貌に迫る! その写本には、まったく解読できない文字群と、地上には存在しない植物が描かれていた。暗号解読に挑むコードブレイカーたち、写本のもつ美しさと不思議さに翻弄されるコ...
出版社/著者からの内容紹介 大発見か? 狂気の産物か? それともねつ造なのか?奇想にあふれた古文書、その謎の全貌に迫る! その写本には、まったく解読できない文字群と、地上には存在しない植物が描かれていた。暗号解読に挑むコードブレイカーたち、写本のもつ美しさと不思議さに翻弄されるコレクターたち…。誰が、なぜ、この写本を残したのか。イギリスBBCで放映された傑作ドキュメンタリー。幻想小説を読み終わったときの、不思議な読後感が残る。
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日々の煩わしい現実やどうにもならない人間関係など疲れる現代で、 この本による現実逃避は最高に心地良かった。 ヴォイニッチ写本を巡る壮大な人間ドラマです。 暗号の章が好きでしたね。コードとサイファの違いや暗号の歴史に触れて 解読への期待を膨らませられ、どんどん写本に引き込まれて行き...
日々の煩わしい現実やどうにもならない人間関係など疲れる現代で、 この本による現実逃避は最高に心地良かった。 ヴォイニッチ写本を巡る壮大な人間ドラマです。 暗号の章が好きでしたね。コードとサイファの違いや暗号の歴史に触れて 解読への期待を膨らませられ、どんどん写本に引き込まれて行きます。
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高校の時にこの写本の存在を知り、興味を持ち関連の情報を色々と探していた時期があった。まさか大学の図書館で所蔵しているとは思っていなかったので驚いた。
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ジャケット買いです(笑)。暗号つながりで手に取りましたが、読みが軌道にのるまで時間がかかりました。久方ぶりに発掘し、読了です。「謎を解いてやるぜ!」と思って読みと息切れするかも。ただ、こんな奇妙なテキストが存在することと、そのテキスト存在秘話(?)の発掘(?)や、内容の研究・考察...
ジャケット買いです(笑)。暗号つながりで手に取りましたが、読みが軌道にのるまで時間がかかりました。久方ぶりに発掘し、読了です。「謎を解いてやるぜ!」と思って読みと息切れするかも。ただ、こんな奇妙なテキストが存在することと、そのテキスト存在秘話(?)の発掘(?)や、内容の研究・考察等々に、現実のスパイスを効かせながらもロマンも感じます。どちらかというと、私個人は奇妙ッぷりに適当に想像を働かせながら勝手に考えるのが心地よいような(感想)。この本の最後で、現在も謎に挑戦し続ける人たちのサイト等も紹介されていて、今もなお「ヴォイニッチ写本」が謎とロマンを提供し続けるものであることが感じられます。ちなみに私自身はこの本で初めて「ヴォイニッチ写本」という存在をしりました。夢がないようで…夢がある。多面的に「謎」を紹介している本です。
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全文が暗号で書かれている(と思われる)謎の写本・・・を解読しようとする人々の軌跡。プロジェクトXみたい(笑) なんだかんだでまだ解読はされてないんですよね?
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おそらくこの写本を作った本人は、後世にこんな本が出るとは思わなかっただろう。ある意味、作者冥利に尽きるともいえるのかも?
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世界中のコードブレイカーたちを悩ませた写本の謎に迫るBBCのドキュメンタリー。 1912年イタリアのモンドラゴーネ寺院で古書収集家ウィルフリード・ヴォイニッチ氏は一冊の奇妙な手稿を発見した。そこには地球上に存在しない植物や解読不能な文字が、その写本には残されていた。 マジ謎で...
世界中のコードブレイカーたちを悩ませた写本の謎に迫るBBCのドキュメンタリー。 1912年イタリアのモンドラゴーネ寺院で古書収集家ウィルフリード・ヴォイニッチ氏は一冊の奇妙な手稿を発見した。そこには地球上に存在しない植物や解読不能な文字が、その写本には残されていた。 マジ謎です。未だにいろんな学者の間で、論争を繰り広げているみたい。 実際の画像です→http://www.geocities.com/Athens/Delphi/8389/voygal1.htm
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