太平洋戦争とは何だったのか の商品レビュー
評判通りの「公平」な戦争論。日本だけで無く、米英やフランス、オランダ、更にはインドや中国に対しても絶妙のバランス感覚で戦中の情勢を論じていく。善悪や功罪を冷静に分析する文章からこの戦争が何だったのか、その時人々は何を感じていたのかを考える。それはとても複雑なものであり、シンブルな...
評判通りの「公平」な戦争論。日本だけで無く、米英やフランス、オランダ、更にはインドや中国に対しても絶妙のバランス感覚で戦中の情勢を論じていく。善悪や功罪を冷静に分析する文章からこの戦争が何だったのか、その時人々は何を感じていたのかを考える。それはとても複雑なものであり、シンブルな真実で済ませることの無意味さを教えられる。戦争の悲惨さを煽るようなことが一切ないので、戦中の生活や政治経済、更には背後にある思想や信条を紐解くのにとても助かる一冊だった。
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先の大東亜戦争を学術的な視点において綴った本の中では最上級の内容でした。 訳のせいか非常に読みづらい部分が多々ありますが、日本とアメリカ、中国以外の諸外国の視点を見事に織り成し、細部に至るまで検証ているのは本の内容としては大変素晴らしい。 この本を完全に把握するまでには予備知識と...
先の大東亜戦争を学術的な視点において綴った本の中では最上級の内容でした。 訳のせいか非常に読みづらい部分が多々ありますが、日本とアメリカ、中国以外の諸外国の視点を見事に織り成し、細部に至るまで検証ているのは本の内容としては大変素晴らしい。 この本を完全に把握するまでには予備知識と何度も読み返すための時間を必要とするが改めて硬直した戦争史観に新たな視点を設けさせてくれたのは有難い。
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