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現出の本質(上) の商品レビュー

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2014/11/05
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[ 内容 ] <上> 現代フランスの現象学を代表するミシェル・アンリの主著、待望の完訳。 ハイデガーによる形而上学批判の影響のもとに独自の現象学的存在論を展開した古典的名著。 アンリ思想の豊饒な独創性を示す。 <下> 古代ギリシアからハイデガーに至る西洋哲学を「存在論的一元論」として批判的に捉え直すとともに、独自の「内在」概念の内に根源的な現出の本質を見出し、その具体的な啓示を「情感性」として規定しようとする試み。 [ 目次 ] <上> 序章 エゴの存在の問題と存在論の根本的諸前提(エゴの存在への特権的通路としての必当然的明証性という観念;普遍的な現象学的存在論を前もって構築することの必要性 ほか) 第1章 現象という概念の解明。存在論的一元論(現象学の中心的課題としての現象の本質の解明;現象の本質の一面的規定と「現象学的隔たり」という概念 ほか) 第2章 現象という概念の解明を繰り返すこと。超越と内在(存在の現出の根源的性格と自然的意識の問題;表象という概念―存在論的構造と実存的了解 ほか) 第3章 内在の内的構造とその現象学的規定の問題―見えないもの(内在の内的構造;内在の内的構造とそれを啓示として了解することの問題―フィヒテ ほか) <下> 第3章 内在の内的構造とその現象学的規定の問題―見えないもの(実存主義における状況という概念。存在論の破綻と実在論―「自然と自由」;啓示の根源的本質の隠蔽とその忘却;認識批判。宗教の本質 ほか) 第4章 啓示の根源的な本質を情感性として根本的かつ存在論的に解釈すること(啓示の根源的な本質を情感性として根本的かつ存在論的に解釈すること―情感性と自己性;根源的な存在論的受動性としての情感性と「被ること」におけるその本質の現実態;情感性を触発の根拠として存在論的に解釈すること―「志向的情感性」の問題 ほか) 補論 啓示の根源的な本質をヘーゲルの現出(manifestation,Erscheinung)概念との対比において明らかにすること(現出の本質の問題と引き裂き;存在の一カテゴリーとして解釈された否定性;主観性の疑似‐本質とキリスト教への批判 ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ