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子どもたちを救おう の商品レビュー

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2011/03/28

前半は、独りよがりな優等生の机上の正論、後半は、時代錯誤な繰り言といった感じだった。 一つの問題を一般化して、社会の全体像を類推するのは、百歩譲っていいとしても、その解決策が、枠からはみ出さないように管理するという発想は、どうかと思う。特に、親がなっていないと、説教を条例化する...

前半は、独りよがりな優等生の机上の正論、後半は、時代錯誤な繰り言といった感じだった。 一つの問題を一般化して、社会の全体像を類推するのは、百歩譲っていいとしても、その解決策が、枠からはみ出さないように管理するという発想は、どうかと思う。特に、親がなっていないと、説教を条例化するのは問題ではないか。 前の青少年健全育成条例改正に対する思いが書かれていたが、コンビニでの成人誌の取り扱いやティーン誌の性情報の取り扱いなど、非常識きまわりないことがまかりとおっているから、常識を促すために条例で規制するんだということだったと思う。そういう考え方というのは、発刊当時の2005年であれば、共感はしないにしても、なぜそう考えるのかというあたりは感覚的につかめたと思うが、今となっては、ただ時代遅れのおやじのたわごとにしか聞こえかった。この5年ほどの変化がいかに激しかったかということだと思う。 著者の考えにはまったく賛同できないが、今施行されようとしている青少年健全育成条例は、こういう考えの人が作ったのかということを知る意味では、いい資料だと思う。

Posted byブクログ