京都迎賓館 の商品レビュー

公共建築協会『京都迎賓館ものづくりものがたり』編集チーム(編者)

2014/08/13

⚫︎京都迎賓館は、日本人のもてなし方で国賓を接遇する初めての国の施設。
⚫︎場所は、京都御苑内昭和天皇即位大礼に伴い造営された饗宴場跡地（儀式の後解体されグランドになっていた）
⚫︎公開プロポ 25者参加表明。そのうち、日建、谷口、黒川、坂倉、環境造形研が技術提案書を提出。
⚫︎日建設計 中村光男、佐藤義信
⚫︎建築、庭、大工、左官、経師、塗師、建具師、畳師、工芸などの多岐にわたり、匠の技を集結した。
⚫︎特に伝統的技能の活用に当たっては、伝統的技能活用検討委員会を組成し、最適な職人を公正、中立、厳正に選定するシステムを構築。
（中村昌生 京都工芸繊維大名誉教授が委員長）
⚫︎桂離宮の改修を担当した伝統技術者が多数参加することで、技術を次世代に継承する機会が得られた。20年サイクルで工事がないと技術を継ぐのは難しい
⚫︎晩餐室の舞台正面の木曽檜の扉の装飾
→截金（きりかね） 江里佐代子（人間国宝）
⚫︎掘削土から粘土（聚楽土）を左官土壁材、玉石を厳選して池底石として利用
⚫︎建物の長寿命化のため、コールドジョイントゼロのコンクリート打設、クラック発生を防ぐためメンテナンス用の配管を土壁に通さない、点検穴を作らない
⚫︎主な部屋は和風作りとなっているため、可視範囲内には建築意匠上必要出ないものの設置は認められず、空調は外部との遮断ガラス面に沿って床面に設置されたスリットから給気