男性的日本へ の商品レビュー

日下公人(著者)

2014/07/29

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保身だけを考えている人は顔を見れば分かる。気がねと遠慮だけで暮らしている人はその話し方で分かる。15
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未来予測の仮説を日頃からたくさん持っていると、眼前の現実を観察する力が飛躍的に向上する。仮説を検証する観察は関係者が危機を悟って対応する「自浄力」の有無に向けられる。「自己革新力」と言ってもよい。それが測定できてはじめて未来予測が完成する。29
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理想や建て前を純度一〇〇％にして人を攻撃し批判する。そうすると、結局それは我が身にも降りかかって、自分の生きる世界が狭くなる。（…）そういう攻撃をする人は、官庁と民間の区別をしない。日本と外国の区別をしない。昔と今の区別もしない。包括的な言語を使って十把一からげに言うのが学問的に高度だと思っているので、物事の区別が消える。37
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赤ん坊は何でもさわる。さわって確かめる。自分の手足にさわって「これは自分のだ」との認識をつくっている。自己の認識と自己愛のはじまりである。エンジンにさわればエンジンに愛情が沸く。優秀な技術者になる前に愛情が必要で、愛情は"おさわり"から生まれるとはよくわかるような話である。（…）「耳で聞いたことは忘れる。目で見たことは覚える。本当に身につくのはさわったときだ」とも言うらしい。41
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もしも日露戦争に日本が負けていたら、中国はロシア領とイギリス領になっていただろう。地球上の有色人種は今もハダシで暮らしていただろう。そして日本人も。165
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