人類と建築の歴史 の商品レビュー
歴史の藤森さん的解釈を楽しめる。ただ事実を詰め込んでいくだけの学校で学ぶ歴史はあんまり面白くなかったが、興味のある分野を視点に、特定の人の解釈(推測)で学ぶ歴史は面白い。大半が石器時代の話だけど、現代まで一応要点は押さえてあるし、気になると思うところは他の本で読めばいいとわりきれ...
歴史の藤森さん的解釈を楽しめる。ただ事実を詰め込んでいくだけの学校で学ぶ歴史はあんまり面白くなかったが、興味のある分野を視点に、特定の人の解釈(推測)で学ぶ歴史は面白い。大半が石器時代の話だけど、現代まで一応要点は押さえてあるし、気になると思うところは他の本で読めばいいとわりきれる。藤森さんの本には、そんな爽快感があると思います。
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藤森先生の本、ですが 従来の建築論にとどまらず古代の宗教観、 から人と建物(あえて立てモノ)が 書かれていておもしろい! カミを数える単位が「柱」であることに 納得する1冊。
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タイトルは大仰だけれど、紙幅の都合上というのもあるでしょう、多くページを割いているのは「住い」が現れるまでの歴史と、地母信仰と太陽信仰の関わり、つまり人類史における住居の始まりの部分です。あとは結構駆け足。 けれど印象に残ったのは現代建築に触れた終盤のほう。 多少の違いはあるも...
タイトルは大仰だけれど、紙幅の都合上というのもあるでしょう、多くページを割いているのは「住い」が現れるまでの歴史と、地母信仰と太陽信仰の関わり、つまり人類史における住居の始まりの部分です。あとは結構駆け足。 けれど印象に残ったのは現代建築に触れた終盤のほう。 多少の違いはあるものの、確かに現代の建物、特に都市圏は画一的。建物という複雑な構造を持つ、すなわち多くの可能性を持つモチーフであるにも関わらず、世界中の都市は似たり寄ったり。それが世界の価値観の画一化を象徴しているようだなぁと思ったり。
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 母なる大地と父なる太陽への祈りが建築を誕生させた。 人類が建築を生み出し、現代建築にまで変化させていく過程を、ダイナミックに追跡する画期的な建築史の本。 [ 目次 ] 第1章 最初の住い 第2章 神の家-建築の誕生 第3章 日本列島の住いの源流 第4章 神々のおわすところ 第5章 青銅器時代から産業革命まで 第6章 二十世紀モダニズム [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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「人類」と銘打たれているだけあって、とても古いところから始まる。やさしい言葉で、深い建築史。むしろこれだけ深い内容をここまで平易に書かれると、逆に歩幅が合わないくらい。いや、名著ですよ。
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■この本を知ったきっかけ 本屋でみつけて ■読もうと思ったわけ 藤森照信の書く中高生向けの本だったので ■感想 中学生向けに建築の始まりについて書かれてる
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遊牧が基本の旧石器時代から定住の新石器時代へ。生活と建築の間を往復しながら、歴史を分かりやすく紐解いてくれる。石器時代、柔らかい針葉樹より堅い広葉樹の方が石器で削りやすいため建材として使われた、など面白かった。定住と集合的記憶の話なども、ああなるほどなぁと。良い新書だった。
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路上観察の藤森さん。著作を読むのは初めて。 目の前の箱庭の中でめくるめく早さで建築を中心とした人類の歴史が展開していくのを見ている感じ。とにかく面白くて一気に読める。 建築を軸として人類を見ると、新石器時代(日本の縄文時代)の頃までは画一化されていたのがその後さまざま文化宗教...
路上観察の藤森さん。著作を読むのは初めて。 目の前の箱庭の中でめくるめく早さで建築を中心とした人類の歴史が展開していくのを見ている感じ。とにかく面白くて一気に読める。 建築を軸として人類を見ると、新石器時代(日本の縄文時代)の頃までは画一化されていたのがその後さまざま文化宗教が発展しててんでばらばらな時代が2000年続き、現在また世界中がコンクリートとガラスで出来た四角い建造物にまとまってきている。ひとつのものが多様にふくらんでまたひとつになった。 【もしかしたら二十世紀をもって歴史が終わったのかもしれない】という著者の言葉に震えを感じる。 恥ずかしながら学んだこと。 ・縄文土器は日本のもの 知らなかった。世界中のあちこちにああいう派手派手な土器があるのかと思っていた。 ・神社と寺は違う これもあんまりよく考えたことがなかった。ただお参りに行くって所なだけで。 もちろん神道と仏教が違うって事は知っていたが。 神社は地母信仰太陽信仰が発展した宗教で、世界中のあちこちにある自然を神とする宗教のうちのひとつ。 その後に新しく出来た文字を持った宗教、仏教儒教キリスト教イスラム教の四大宗教によって 地母神太陽神は衰退していった。 そのことを考えると日本に神道がこういう形で残っているのってすごいことなんじゃないかな。って、今私が感心しているのもなんだかいまさらな感じで本当にはずかしいんだけど。 装丁がクラフトエヴィング商会だった。一度気がつくと頻繁に見つかるね。
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建築の初心者や初学者に向けて書かれた建築史の本。 人類が建築を生み出し、現代建築にまで変化させていく過程をダイナミックに追跡しています。
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なるほどこういう見方もあったのか! と唸ってしまった。人為的な石や木の柱が王者の魂を天に届ける発射台で太陽神に至る階段(太陽信仰)で、自然の樹や岩が水平な自然界に宿る地母神の一族が寄り集まってくる依り代(地母信仰)なのだ、という筆者の筆致が実に力強い。
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