昭和史発掘 新装版(3) の商品レビュー
昭和初期の出来事をま…
昭和初期の出来事をまとめたものの第三巻。海軍将校等が起こした「五・一五事件」や、銀行強盗に関連して共産党つぶしを狙った「スパイMの謀略」などを収録。
文庫OFF
我ながら自分の無知を感じつつ、昭和の歴史がいかに深い闇をもっていたのかを感じた巻であった。しばらくはこのシリーズを読みつづけようと思っている。
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まさしく「発掘」。五・一五事件、二・二六事件、並べて語られることが多い気がするが、大きな違いがあるようだ。それにこれらの事件は突然起こるのではなく、幾重にも兆候といえる事件が起きていた…とは。時間が経つにつれ、声が大きい意見や表面的、一面的な見方で歴史の評価が決まってしまう怖さを感じる。ここで、自分ができることは何か、「思考停止」に陥らないこと、いい悪いの判断ではなく「考えること」が大切だと改めて感じた。
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☆☆☆2020年3月☆☆☆ ・『桜会』の野望 ・五・一五事件 ・スパイ”M”の謀略 「桜会の野望」では、軍国主義者がテロや暴力、恫喝によって民主主義を後退させてゆく、その始まりとなる事件と考えられる。そして五・一五事件という世の中を震撼させた事件が起きる。 スパイMの謀略...
☆☆☆2020年3月☆☆☆ ・『桜会』の野望 ・五・一五事件 ・スパイ”M”の謀略 「桜会の野望」では、軍国主義者がテロや暴力、恫喝によって民主主義を後退させてゆく、その始まりとなる事件と考えられる。そして五・一五事件という世の中を震撼させた事件が起きる。 スパイMの謀略では共産党内部に入り込んだMが組織を抱懐させた事件。戦後の「M」はどうしているだろうか?という筆者の思いが興味深い。
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太平洋戦争前の不安定で暗い時代に起こった事件を綴る。事件に関わった人物が複雑に絡みわかりづらい。2018.5.19
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第三巻は桜会と515事件がメインです。青年将校の橋本欣五郎、右翼の重鎮・大川周明などのプレーヤーが揃い、いよいよクーデターが動き始めます。この時代はよく陸軍だけを悪者に語られる事が多いですが、民間のカルト団体、陸軍内の派閥、政治家、枢密院、共産主義などの多くの団体が各々のアジェン...
第三巻は桜会と515事件がメインです。青年将校の橋本欣五郎、右翼の重鎮・大川周明などのプレーヤーが揃い、いよいよクーデターが動き始めます。この時代はよく陸軍だけを悪者に語られる事が多いですが、民間のカルト団体、陸軍内の派閥、政治家、枢密院、共産主義などの多くの団体が各々のアジェンダで動いていた事がよくわかります。それにしても、クーデターの計画があまりにも適当、行き当たりばったりなのは仰天。
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