唯識の心理学 の商品レビュー

岡野守也(著者)

2021/08/22

コテンラジオの玄奘編でキーワードとして挙がって記憶ですが、唯識論の話題を掘り下げてみたいという欲求から何とか読みやすそうな本を探し、辿り着きました。

コンセプトが唯識×心理学の掛け合わせ的なテーマでしたが、唯識とは何かの入門としても十分に納得できる内容でした。アーラヤ識、マヤ識、意識の三層構造に自分を読み解き(自分、その他との分別する認識はマヤ識の誤認)、いかに凡夫から菩薩へと精進するのか、をまず理論として触れることができました。
究極の論理で展開されており、論理の完全体。
何となく頭では理解できるつもりでも、これを常に体現できるのか？と言われると、いやはや恐れ多い。ということは、後半にも述べられているが、実践(禅定などなど)で覚りの境地に近づくしかないのではないでしょうか。

煩悩のあれこれは、社会、家庭どの場面でも人間関係があるところでは、常日頃感じてしまっている感情で、こちらを私と他者は分別されるものではなく、大いなるもので一つである、彼が苦しんでいるのは私が苦しんでいること、利他的な行いは巡り巡って利己的な行いにつながっている。

もう何冊か読みながら自分の中で消化していきたいテーマでございます。座禅体験してみたいなー。

2012/01/10

大乗仏教は紀元2-3世紀頃完成したと言われる。その大乗仏教の中心をなすもの、凝縮された神髄とでもよぶべきものが唯識論で、般若心経に言う「色即是空、空即是色」がその髄中の髄であると云う。それは万物存在の実相を言い表しており、デカルトの「我思う・・・」に匹敵すると・・・東洋の先人達に畏敬・・・

【鹿児島大学】ペンネーム：屁理屈のサブちゃん
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鹿大図書館に所蔵がある本です。
〔所蔵情報〕⇒　http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=21190127715
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2011/07/23

成長するために先に進みます。
今回の唯識研究で学んだことのまとめ。

◆学んだこと
○唯識と華厳はセットで捉える(自己の仕組み＋自己と他者の関係など)
○唯識の考える心の仕組み
○唯識の考える識を智慧に変えるための方法
○「無住処涅槃」という輪廻(生死)と涅槃の関係の見方

旅は続く。