児童虐待の心理治療 の商品レビュー
たまたま図書館で見かけたので借りてみた。 心理学博士で、京都で児童虐待などのカウンセリングを行っているという著者らしく、実際の事例(中には、痛ましい虐待の例もあり心が痛むが)がいくつも取り上げられている。また、その面接の様子は逐語で書かれているので、臨床を学びたい学生や、福祉関連...
たまたま図書館で見かけたので借りてみた。 心理学博士で、京都で児童虐待などのカウンセリングを行っているという著者らしく、実際の事例(中には、痛ましい虐待の例もあり心が痛むが)がいくつも取り上げられている。また、その面接の様子は逐語で書かれているので、臨床を学びたい学生や、福祉関連などで子どもやその親と関わることの多い人には非常に参考になるだろう。 子育て中のお母さんお父さんやそのご家族にもおすすめできる。 虐待の根はその家族関係にある、という著者の理論には全くもって同感で、示唆に富みメモした記述も多いのだが、少々極端すぎる部分が気になるのと、同じことが繰り返し語られたり、今ひとつ構成が整理されていない感じがあるのがもったいなかった。
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親子関係に焦点を当てたアプローチが紹介されています。 読んでよかったです。 母親からの無条件、絶対の愛があれば、しつけはいらない。 なぜなら、自己同一化により、親の価値観をこどもが実現するから、とのこと。 支援者としてよりも、母親として、考えさせられることの多い一冊でした。 ...
親子関係に焦点を当てたアプローチが紹介されています。 読んでよかったです。 母親からの無条件、絶対の愛があれば、しつけはいらない。 なぜなら、自己同一化により、親の価値観をこどもが実現するから、とのこと。 支援者としてよりも、母親として、考えさせられることの多い一冊でした。 また、愛情とは心であり、どんな気持ちで接しているが大切、とのこと。 家事や料理が得意でなくても、不器用で運動神経の鈍い私でも、子どもと笑顔で幸せな時間を過ごせるならば、それでもいいのかな、とちょっぴり自分を肯定できました。 星5つにできなかったのは、母親として読んだ時、責められ感があったから。 内容は理路整然としていて理解しやすかったのですが、感情面で、子どもに何かあったら、全ては母親のせいにされてしまうのかな、と感じてしまったからです。 そういう意味では、この本に出会ったのが育児中の今でよかったなと思います。
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