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土門拳の格闘 の商品レビュー

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2011/08/21

金井清一、杵島隆、田島計一 「日本名匠伝」「僕に言わせれば十六人全員に共通するのは、彼等の志向するものが、常に単純明快で直感的であるということである。いささかの迷いもない。自分の演ずるところに一分の隙もなく、また油断もなく、ただ一直線にその演ずるところに 往する、その瞬間で彼...

金井清一、杵島隆、田島計一 「日本名匠伝」「僕に言わせれば十六人全員に共通するのは、彼等の志向するものが、常に単純明快で直感的であるということである。いささかの迷いもない。自分の演ずるところに一分の隙もなく、また油断もなく、ただ一直線にその演ずるところに 往する、その瞬間で彼らの芸が充実するのを僕たちは見ることが出来るのである」 「俺は三十数年も何をやっていたんだ!」ジャブジャブと、やたらに目頭に湯をかけては顔を洗った。木幡は土門が泣いているように思った。 「あとは、もう念力だ!」

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2010/10/08

これはとにかく激しさを感じさせる ノンフィクションです。 本当にタイトルどおりの格闘の日々です。 そう、リアリズムそのものが批判の対象になり 彼もその批判の矢を浴びることとなりましたし… そう、見方によっては 貧乏人…という批判がつくのです。 でも写真を見たときには 私はそうは...

これはとにかく激しさを感じさせる ノンフィクションです。 本当にタイトルどおりの格闘の日々です。 そう、リアリズムそのものが批判の対象になり 彼もその批判の矢を浴びることとなりましたし… そう、見方によっては 貧乏人…という批判がつくのです。 でも写真を見たときには 私はそうは感じませんでしたが… そういう立場だからこそあるエネルギーを感じました。 その激しさは写真撮影でも 如実に発揮されます。 妥協を許さない執念… それはある撮影で顕著です。 その写真は圧倒されるものがありますよ。 最後の死… きっと彼は昏睡状態になったのは 最後の力を使い果たしてしまったのでしょう。 もし彼が2010年にいたら… きっとこの現状も 撮影することでしょう。

Posted byブクログ