禁煙ファシズムと戦う の商品レビュー

小谷野敦(著者),斎藤貴男(著者),栗原裕一郎(著者)

2009/10/04

これは面白い。論者３名、個性があらわれていてよい。というか、小谷野敦が浮きまくっている。他２名は、わりと冷静にタバコにまつわる意味の来歴を語っているなか、小谷野はひとり野次を飛ばしまくっている。たぶんこの本は、現在の反・嫌煙派の論理を理解するきっかけとして最良のものである。

2009/10/04

受動喫煙という概念がいかに噴飯物の糞な概念かを教えてくれる名著です。健康増進法という悪法を誰か削除してくれ。

2009/10/04

　今の禁煙ブームは「ファシズム」である！

　喫煙者である私はいつも家族に迫害されてきた。

　所謂「Passive smoking」説である。

　しかしこれは根拠薄弱である！

　そんな禁煙ファシズムと戦う小谷野敦他の闘争史である。

2009/10/04

タイトルも本文の論調もかなり過激なトーンだが、決して喫煙者同士が傷を舐め合ってるわけでなく、跋扈する禁煙運動や、喫煙と健康の関係について、一般に知られていない事実が散りばめられている興味深い内容が満載だったと思います。Amazonのレビューで「駄文しかかけないバカ」と切り捨てている輩は本当にこの本を最後までちゃんと読んでるのかと小一時間（ｒｙ。平山疫学だとか本書をキッカケに知った素朴な疑問点にしっかりと答えてくれる本があるのならそれはそれで謙虚に読む用意はあるけど、例えば受動喫煙ひとつを取っても引用されている受動喫煙に関する学術論文の数々をみる限りでは、禁煙運動に熱を上げている側が出してくる材料は民主党並にお粗末だと言わざるをえないんじゃないかしら。ただ、同じ喫煙者間でも喫煙に対する認識は違うのだなあと実感したのも事実。個人的には分煙だろうが税金が上がろうが、喫煙自体を断罪されたり否定されない限りは、特に望むものはなかったりして･･･

2009/10/07

　小谷野さんのいうことはよくわかる。しかし、ちょっとヒステリックかな。たしかにタバコの害を言うなら、同時に終電でぐだまく酒飲みははた迷惑だし、酒を飲んだ人に横にすわられるとくさくてたまらないという人もけっこういる。日本人は酒飲みに甘い。本当なら酒を多量に飲んだ人はタクシーで帰るべきだろう。車の排ガスも問題だし、車が殺人兵器になることも確かだ。だけど、車の排ガスは規制が出てきたし、殺人兵器は包丁もいっしょで、使いようだ。同列には論じられない。このあたり小谷野さんは交通事故に２度もあったことで、車がにくくて仕方がないらしい。女に対してもそうなんだろうという気がする。タバコも人の迷惑を考えて吸えばいいんだけど、吸う人でそういうマナーを守って吸う人は多くない。受動喫煙ということばがあるが、人のタバコの煙で病気になるかどうかより、ぼくはあの煙自体がいやなのだ。タバコで命を縮めようとなにしようと本人の問題で、健康に悪いよとは言わない。煙は自分で飲み込んでといいたいだけだ。要するに分煙を目指すべきで、すべて禁煙はファシズムだし、喫煙家に禁煙させようとまで思うのはおせっかいだ。