心のかけら の商品レビュー
広谷鏡子 著「心のかけら」、2005.6発行。タイトルに魅かれて読みましたが、好みではありませんでした。
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温かいぬくもりの中で幸せを感じたかっただけなのに、心に正直に生きているだけなのに、 結果、傷ついて、しかし、明生を愛している気持ちを嘘だと思いたくなく、一生懸命に包み込もうとする。 そんな、主人公・比沙子が哀しく、いじらしい。 もう駄目なんだと、心の中ではわかっているのに、相手に...
温かいぬくもりの中で幸せを感じたかっただけなのに、心に正直に生きているだけなのに、 結果、傷ついて、しかし、明生を愛している気持ちを嘘だと思いたくなく、一生懸命に包み込もうとする。 そんな、主人公・比沙子が哀しく、いじらしい。 もう駄目なんだと、心の中ではわかっているのに、相手に対しても断ち切る宣言までしてしまったのに、それでも、まだ、望みを捨てきれないでいる。 人間って、一人は嫌だし、弱い生き物なんだなぁと考えさせられた。 最後に、明生が比沙子に対して、感謝の気持ちを持っていたことだけが救いであった。
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自分が傷付きたくないがために相手を傷つけていく秋生。そんな男と知らずに愛してしまい、深く傷つけられて、それでもなお愛し、秋生の幸せを願う主人公。未来はわからない。でも、生きることは喜びであると信じて。
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夜に読み始めたら、心がずんと暗くなって、眠れなくなってしまいました。でも、最後まで読んだら、ちゃんと心も落ち着きました。人の心って、ぐちゃぐちゃし始めたら、どこまでもぐちゃぐちゃしていってしまう。自分にもそういうときがあったなぁ、と思いながら読みました。 [2005.06.12]
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