切れない糸 の商品レビュー
前シリーズよりあからさまではないとは言え、どうも今作もBL臭がぷんぷんします…(笑) 狙っているのか、こういう作風なのか、どっちなんだろう 内容はほのぼのミステリ。 時々ほろり、とくる場面もあって、いい作品だったなぁと、読んだ後すごく満足できます。
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坂木司の“新シリーズ”になるかはわからないけれど、商店街が舞台の連作短編集。 主人公がクリーニング店2代目なのですが、その道の“プロ”になるべく徐々に目覚めていく過程とか、謎解き以外の部分も面白いです。
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父親をなくした主人公が、家業のクリーニング屋を継ぎ、成長していく話。 なんて書くと身も蓋もないな。 実際は自分の立ち位置に疑問や不満、戸惑いを持った主人公が、周りの人々との交流で何とか家業を続けていく様をご近所様に起こる事象の謎解きと絡めて書いている。 主人公の困っている生き物...
父親をなくした主人公が、家業のクリーニング屋を継ぎ、成長していく話。 なんて書くと身も蓋もないな。 実際は自分の立ち位置に疑問や不満、戸惑いを持った主人公が、周りの人々との交流で何とか家業を続けていく様をご近所様に起こる事象の謎解きと絡めて書いている。 主人公の困っている生き物が自然と寄ってくる「生物委員」と云うキャラクターが生きていて、微笑ましい。 謎解き係の友人のどこか冷めた人物像との対比も面白く、ついつい一気読みしてしまった。 なんか勿体無かったかなぁ…。 出来れば、続編希望なんだけど、そのためには旅に出た友人が帰ってこないとね。
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新しいシリーズです。今回の探偵役も天才肌。でも主人公(答えが分からず混乱している)が読者の気持ちを代弁してくれた感じがあるので、ちょっとスッとしました(苦笑)自分だけ分からない状態で話がどんどん進んでいってしまってはそりゃあ混乱しますよねぇ? 今回のお話の進め方もこれまでの作品と...
新しいシリーズです。今回の探偵役も天才肌。でも主人公(答えが分からず混乱している)が読者の気持ちを代弁してくれた感じがあるので、ちょっとスッとしました(苦笑)自分だけ分からない状態で話がどんどん進んでいってしまってはそりゃあ混乱しますよねぇ? 今回のお話の進め方もこれまでの作品と同じです。主人公が事件(?)のたねを持ち込み、天才が解き、周囲のものは「何で分かるの?」と驚き…。うん、流れは一緒ですね。キャラクターや設定が変わっただけで、こうも世界観が変わるものなんですね〜
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クリーニング屋が活躍する話というのがなんだか面白い。読み終わった後、クリーニングから返ってきたコートはちゃんと干そう!と思わせてくれた。
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今度はクリーニング屋と喫茶店バイトコンビ。あ、そうか、この人の文体って漫画的なんだと気付いた秋の夜長。
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舞台はクリーニング屋さん。 町の生物委員の和也と喫茶店アルバイトの沢田が商店街でおこる事件を解決v クリーニングに出される服でこんなにも推理できちゃうとはっ。まずそこに驚いた1冊でした(笑。
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商店街のクリーニング屋という舞台で、人から預かるものの中からいろいろなこと推理していく話。クリーニング屋は奥の深い仕事だなぁと思ったし、人と人とののつながりに感動した。
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ひょんなことから、読み始めた覆面作家・坂木司の前作シリーズ。「青空の卵」「子羊の巣」「動物園の鳥」の3部作。本作は前作とは違う舞台だけど、前作シリーズにかなり似ています。もちろん舞台も登場人物も違うのですが、小説の構成(連作短編小説で、登場人物が徐々に増えていく)と、主人公と探偵...
ひょんなことから、読み始めた覆面作家・坂木司の前作シリーズ。「青空の卵」「子羊の巣」「動物園の鳥」の3部作。本作は前作とは違う舞台だけど、前作シリーズにかなり似ています。もちろん舞台も登場人物も違うのですが、小説の構成(連作短編小説で、登場人物が徐々に増えていく)と、主人公と探偵役の関係なども、前作を意識すると類似点もあります。 前シリーズは、外資系の保険会社に勤める坂木司と、その友人でひきこもり探偵の鳥井真一と言う設定だったけど、今度は、クリーニング店の新井和也と、探偵役が商店街にある喫茶店でアルバイトをする同級生・沢田直之です。 自由に動き回れる点が少し違うけど、沢田は料理もうまくて、そんなところも前作の鳥井に似ています。ただ、以前より魅力的なのはクリーニング店という舞台です。なかなか知らなかったクリーニングの話が楽しいです。持ち込まれる衣類からの謎が中心ですが、舞台と魅力的なキャラ、人と人のつながりなど、坂木さんの魅力が発揮されている感じです。 ここに描かれているような商店街、なかなか難しい時期に来ていますね。私の地方でも、地方なので公共交通が発達していない分、車社会となっており、郊外への大型ショッピングセンターに活気が流れています。街中の商店街の空洞化と言うのは多かれ少なかれ、どこの地方にもあるのではないでしょうか?案外、東京の商店街の方が元気がよかったりして。。。でも、人と人のつながりと言う点では、同じつながりでも前作が個のつながりから来る家族構成を形成する作品だったのに対して、本作では、商店街の人のつながりであり、このあたり、商店街の本来の姿があるのかもしれないというヒントを与える作品でしょう。「切れない糸」はそんな人のつながりが切れない商店街の意味も含まれているのでしょう。頑張りましょう、地方の商店街(^o^)/ ちなみに、前作は3部作で「卵」「巣」「鳥」って本だったけど、今度はシリーズ化されたら「糸」「布」「服」だろうか?(^^;
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