リーダーシップに「心理学」を生かす の商品レビュー
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HBRの論文集である。 半月経って目次を見たが…、哀しいかなあまり記憶に残ってない。 (知ってることが多かった??) 自分にとっては再読対象外だが、普通にいい本。 記憶に薄いのが哀しいので、少しメモ起こししておく。 第1章 リーダーシップの不条理 ・経営幹部を分析してみると、子供の頃の行動様式と経験を引きずっており、「傷ついたナルシシズム(幼年期において自尊心に受けた打撃)」を繕おうとしている。 ・ボスを適度に軽んじる人たち(道化師)が必要 第2章 転移の力:フォロワーシップの心理学 ・精神療法を受ける患者たちは、過去の人間関係に由来する経験と感情を、現在の人間関係に「転移」させている ・社内がストレスにあふれている時こそ、…、特に全知全能の親からの賞賛と庇護を受けたいという欲求が、フォロワーたちの気持ちをより強く支配することが多い。 ・時代の流れは、父親転移から兄弟転移へ 第3章 自信と信頼なくして企業再生なし ・学習性無力感による無力感蔓延の構造 ・多元的無知(だれもが承知していることを、だれもが知らぬふりをする) 第4章 道徳家ほど己の偏見に気づかない ・(章名のとおり) 第5章 学習の心理学 ・最大の経営課題は、どうすれば組織として学習できるのか、ここに何らかのモデルを見出すこと ・リーダー自身が学習者とならないかぎり、つまりリーダーがみずからの弱さとあいまいさを認識しない限り、転換的学習は実現しない 第6章 なぜ地位は人を堕落させるのか ・彼らは、トップに上り詰める過程で相応の犠牲を払ったがゆえに、役得に溺れやすくなり、より多くを求める貪欲さが身につきやすい ・実際、何でも手に入るという状態は、成功のために大きな犠牲を払った人間には「当然の報酬」と思えるようだ ・順調ゆえに前途多難であることに気づかない 第7章 「不測の事態」の心理学 ・危機に際しては、考えるために行動する必要がある ・現代の組織の最も残酷な点の一つは、とうてい達成できないレベルの合理性や明快さ、ましてや先見の明が経営者たちに求められていることです ・経営者は、すべてを計画したがる癖を直しなさい ・計画は、不測の事態をなおざりにしてしまうという落とし穴に我々を誘い込みます 第8章 自己変革の心理学 ・人間は、自分が大切に思うことについてのみ不満を言うもの ・不満が強いほどそのテーマを重要視していることになる ・裏コミットメントに気をつけよう、という話 第9章 チームの心理学 ・コフート理論(自己愛から対象愛へ)が精神分析の主流 ・愛情いっぱいに育てられた人のほうが、精神的タフネス度は高い ・成熟した依存は自立である ・共感の基本は、「不安の増幅」を抑え込み、「負の悪循環」を断つこと
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