1,800円以上の注文で送料無料

人間はなぜ戦争をやめられないのか の商品レビュー

3.1

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

どうして人間の歴史で…

どうして人間の歴史では争いがたえないのか。本当の平和とは何のことを言うのか。

文庫OFF

2013/10/27

■戦争 A.人間が戦争をするのは、脳に前頭葉があるからだと心理学者は言う。前頭葉を使うと、人は考えすぎて、「ありもしない危険」を作り出す。好例が軍拡競争だ。いずれも相手が攻めてくると考え軍備を増強する。それがエスカレートし、やられる前にやろうと考えて、とぢらかが先制攻撃を仕掛け...

■戦争 A.人間が戦争をするのは、脳に前頭葉があるからだと心理学者は言う。前頭葉を使うと、人は考えすぎて、「ありもしない危険」を作り出す。好例が軍拡競争だ。いずれも相手が攻めてくると考え軍備を増強する。それがエスカレートし、やられる前にやろうと考えて、とぢらかが先制攻撃を仕掛けることになる。 B.戦争は設計して行うものである。すなわち、政治上の要請に従って戦略を決め、それによって戦術、先頭の仕方、武器の採用を決める。さらに世界各国へ説明理由をつくり、国民への説明を行い、そして攻撃開始の時期と場所を選ぶ。この、戦争を設計するという考え方が、戦前、戦後を通じて、日本で育っていない。

Posted byブクログ

2013/11/04

日本が反省すべきは侵略でも大虐殺でもなく、戦争を設計せずに大東亜戦争に突入したこと。国会がなすべきは、平和の誓いでも謝罪外交でもなく、アジアのためにも世界のためにもなる将来の進路を設計することだ。 戦争はあってはならないことと思考停止、現実を冷静に見ないから、キャンペーン負けし...

日本が反省すべきは侵略でも大虐殺でもなく、戦争を設計せずに大東亜戦争に突入したこと。国会がなすべきは、平和の誓いでも謝罪外交でもなく、アジアのためにも世界のためにもなる将来の進路を設計することだ。 戦争はあってはならないことと思考停止、現実を冷静に見ないから、キャンペーン負けしている。

Posted byブクログ

2012/03/04

最近の疑問、ちょっとは答えがあるかなと思って、読んでみた。 「週刊金曜日」での内容。こういう情勢や政策がからむ内容は、どんどん状況や考えが変わっていくから新しいほうがいい。これは2007年でちょっと古い、最近書かれた本はないかなと探し中。 ●「非武装」を語る前に:豊下ならひこ...

最近の疑問、ちょっとは答えがあるかなと思って、読んでみた。 「週刊金曜日」での内容。こういう情勢や政策がからむ内容は、どんどん状況や考えが変わっていくから新しいほうがいい。これは2007年でちょっと古い、最近書かれた本はないかなと探し中。 ●「非武装」を語る前に:豊下ならひこ もと京大助教授、国際政治論 ●それでも非武装を選択する:木村あきら 平和学・国際関係論

Posted byブクログ

2012/01/05

国民と国境をもった国家は何をするのか。国家は国益を守ることを仕事とする。そこで国家の目標とは何か、が問題になる。アメリカなら自由主義と民主主義を守ることになる、これがナショナルゴール(国家目標)でこの実現に役立つものがナショナルインタレスト(国益)である。 イギリス人はチェンバ...

国民と国境をもった国家は何をするのか。国家は国益を守ることを仕事とする。そこで国家の目標とは何か、が問題になる。アメリカなら自由主義と民主主義を守ることになる、これがナショナルゴール(国家目標)でこの実現に役立つものがナショナルインタレスト(国益)である。 イギリス人はチェンバレンとチャーチルの第二次大戦での行動がすべて正しかったとは思っていない人も多い。イギリスは多くの犠牲を払いながらもポーランドの共産化を防ぐことができなかった。 ASEANは日本を強国だと考えていたから1992年にアジアのバランスオブパワーに入って中国と対峙してもらいたかったので、ASEANが呼びかけたが、世界が見えていない日本は断ってしまった。これではアジア諸国からの信用はがた落ちだろうな。 日本人は原爆と水爆の区別も知らないで核兵器議論をしているのだから、北朝鮮から見たら、こんなに脅しやすい国はない。だから軍事知識は必要なのだ。 リッベントロップはドイツの成り上がり者、イギリスに駐在していたときに、息子の入学をイギリスの断られた。それでドイツに戻って第二次大戦時にはイギリス攻撃の急先鋒になった。個人的な資質は重要である。 かつて東北や九州の人たちは軍隊に入って米が食べられて差別されないことに喜んだ。 日本は戦争を設計できない。アメリカ人は戦争を設計する。第二次大戦を戦っている最中からすでに戦後世界のことも考えていた。戦争を設計しているのだ。

Posted byブクログ

2009/10/07

いろいろ参考になるところが多かったけど、179ページの「降伏とは指揮官同士の話し合いで決定する」、「個人投降の規程はない」というあたりが特に印象に残った。投降して捕虜になるのは原則として組織的な行為だというのが常識だというのは今日あまり知られていないことだと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

う〜ん、戦争うんぬんの話ではなく、なぜ日本は太平洋戦争(大東亜戦争)に負けたのか。が主テーマな気がする。著者の主張は陸軍と海軍の仲が険悪だったからの一本張り。

Posted byブクログ

2009/10/04

反戦集会をしてもアメリカは止められないの。貿易センタービルはなくなっちゃうの。テロはなくならないの。ナイナイづくしの裏側には、「必然」がありました。ということですが…そこにどんな論理があるかを知りたくて読んでます。まあ、自分の手の届かないとこなんでしょうが。

Posted byブクログ

2009/10/04

僕も、戦争に関しては、常識という名の非常識にとらわれていたんだなぁと実感。 戦争も、軍隊も、人間のやることなんだから、そんな高尚でもないし、理屈だけで動くわけでもない。戦争を、「善悪」や「良心」のレベルで捉える愚かさを知るにはいい本だと思う。

Posted byブクログ