あやまち の商品レビュー
のぞみは地下鉄で必ずエスカレーターを使わず階段を登る。ある日同じように階段を登る男と知り合い、恋に落ちるがその男には秘密があった。 同じように階段を上る二人がお互いを気にし、言葉を交わすようになり、恋人同士になる。二人の幸せがずっと続けばいいと思ったけど、彼には秘密があった。尾...
のぞみは地下鉄で必ずエスカレーターを使わず階段を登る。ある日同じように階段を登る男と知り合い、恋に落ちるがその男には秘密があった。 同じように階段を上る二人がお互いを気にし、言葉を交わすようになり、恋人同士になる。二人の幸せがずっと続けばいいと思ったけど、彼には秘密があった。尾行していた男から告げられた、彼の過去。昔彼は昔婚約者だった女性を、故意ではないにしても殺していた。.のぞみはそれを聞いたとき、何も言えず、彼は去っていった。彼のあやまちと、彼女のあやまちが重なり合って悲しい結果となってしまった。あのときのぞみが一言でも何かを言っていれば、未来は変わっていた。彼は一緒に逃げることを望んだのに、それは叶わず、愛し合ってるはずの二人は別れてしまう。 物語中にこんな言葉が出てくる。『本物の恋はきっと、言葉を交わす前に始まるのだ。相手が近くに立ったとき、顔も見ることなく、気配だけで、もうとらわれているのだ。頭が理解するのは、ずっと後だとしても』
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文章がわかりやすくて、読みやすい。普通の感性を持ち合わせている作家さんだな、と。後半になるにつれ、急激に切なさが増していく。「ある程度幸せな時」とのコントラストがさらに切ない。タイトルからドロドロな感じを想像してたけど、くどくなくてよかった。彼の過去と主人公の現在、2つの「あやま...
文章がわかりやすくて、読みやすい。普通の感性を持ち合わせている作家さんだな、と。後半になるにつれ、急激に切なさが増していく。「ある程度幸せな時」とのコントラストがさらに切ない。タイトルからドロドロな感じを想像してたけど、くどくなくてよかった。彼の過去と主人公の現在、2つの「あやまち」は本当に「あやまち」だったのか…。
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カバーに魅かれて読んだ。主人公は30前の未婚OL。地下鉄から地上までエスカレーターを使わずに階段でのぼる。水みたいな恋愛小説。表現とかが綺麗でよかった。冒頭とかメールのやりとりの下りとかが好き。あとは確率論の話がとても素敵だった。 2009/9/27
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恋が始まる瞬間は、ひとそれぞれでしょうけど、この物語の恋が始まる瞬間も、読む人によって違うんじゃないかと思います。 帯 ”本物の恋はきっと、言葉を交わす前に始まるだ。相手が近くに立ったとき、顔も見ることなく、気配だけで、もうとらわれているのだ。頭で理解するのは、ずっと後だ...
恋が始まる瞬間は、ひとそれぞれでしょうけど、この物語の恋が始まる瞬間も、読む人によって違うんじゃないかと思います。 帯 ”本物の恋はきっと、言葉を交わす前に始まるだ。相手が近くに立ったとき、顔も見ることなく、気配だけで、もうとらわれているのだ。頭で理解するのは、ずっと後だとしても。(本文より)” いやー、恥ずかしい話ですが、今わたし、某お笑い芸人さんにはまってしまって、大げさにいうと恋に近い懐かしい感じでいます。 うれしいですね、この年齢になると。 で、表面(てれび画面のこと)上だけで、楽しめればいいので、ほんっとに楽な恋しさです。 この本を読んで、ちょっぴり切なさも呼び起こされました。
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な? な? 偶然は必然だって前から言ってんだろー 意味わからん人これ読んでみて。
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読み始めたときは、またかとちょっとげんなりした。 『anego』→江國作品と続けて読んでいたので、「三十前後の独身女性恋人なし。仕事は生活のためにしているだけで生き甲斐ではなく、他に生き甲斐といえるほどの熱いものもない」という主人公には、そろそろ飽きていた。こういう状況にある...
読み始めたときは、またかとちょっとげんなりした。 『anego』→江國作品と続けて読んでいたので、「三十前後の独身女性恋人なし。仕事は生活のためにしているだけで生き甲斐ではなく、他に生き甲斐といえるほどの熱いものもない」という主人公には、そろそろ飽きていた。こういう状況にある女性の考えることは、書く作者が違って表現に用いられる言葉が違っても、結局はだいたい同じことなので、続けて読むと飽きてしまう。 けれど、これは『anego』とは違って感情ではなく出来事の方を追いかけても読める本だったので、途中からはすいすい読めた。先に読んでいたものより、恋愛模様はずっとさわやかで温かく、主人公の屈折度も低いので、読んでいて疲れないし。 タイトルの「あやまち」の中味はラストまでわからないが、その謎を追い求めるミステリというわけではない。「あやまち」を抱えた青年と主人公の恋模様と、恋人と自分の「あやまち」に対する主人公の態度を書いている。 anegoに比べると主人公が前向きに積極的なので、読後感も悪くはないけれど、プロローグでラストが読めてしまうのはこの本にとってどうなのかなと思った。主人公の恋がどうなるのか、まったくわからない方が楽しんで読めたんじゃないかと思う。あと、主人公の親友「ケラッチ」の正体には意表をつかれた。主人公に対する認識がちょっと変わった。
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ラブストーリーと思いきや、実はミステリー。 女性独特の視点をもの凄く感じた。荒削りな所が前半に見えたが、後半はのめり込んでしまった。
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ジャケ借りしました。OLの日常に入ってきた恋の予感が少しずつかなっていくけど、何だかぴしっとしない。その理由があやまちになってく話。電車通勤をしている人の目線で書かれる、地下くらげに気づける様な人でいたい。
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