伸びない市場で稼ぐ！ の商品レビュー

エイドリアンスライウォツキー(著者),リチャードワイズ(著者),中川治子(訳者),佐藤徳之(訳者)

2009/10/04

成熟市場にいる企業が、切り口を変えることで新しい市場・分野に業務を拡大し、成長を遂げた、というレポートと考察。
・車のシートの部品メーカーが、シート全体を作ることでコストダウンをはかり、関係を強化した
・ガーデニング製品のメーカーが、施工業者に受ける店作り（出勤前に朝食がとれるようにダンキンドーナツを店舗内に開設etc)やローン斡旋などを行った
など、10程度の企業が紹介されている。

今までの人脈、顧客基盤、（自社では当たり前と思っている）技術など、「隠れた資産」を活用することが必要とのこと。

アイデアの出し方を知りたいと思って読んでみたが、事実の羅列が多く、ヒントとなりそうなものはなかった。

2009/10/07

ディマンド・イノベーションを生み出す、隠れた資産（五つのカテゴリー）
「顧客の内なる需要に着目せよ」

【１．従来の無形資産】　（知的財産とコンテンツ、特別なノウハウと中核能力（トヨタ生産方式等）、ブランド（ヴァージン、コカコーラ等）

【２．顧客関係資産】　(顧客への権威づけ（専門化そていての信頼）、顧客創造力（顧客との関係性をいかし、新アイデアを検証するマーケティングの場を持つ）、顧客相互関係（顧客のニーズを深く知る関係性を持つ）、洞察力(キャピタルワンのような、顧客の抱える瀬在ニーズを予見する力。他社が不適格とみなす無数の顧客を対象に、一見して見込みのない市場セグメントを収益性の高い市場へとつくりかえる）

【３．戦略的不動産資産】　（市場での理想的な地位、業界内での価値連鎖（薬剤流通業者が下流に位置する病院や薬局と、上流うに位置する製薬会社双方に新しいサービスを提供できる得意な立場をいかす例）、情報やサービスのポータルやアクセス・ポイント）

【４．事業ネットワーク資産】　（製品普及数（モノに大量搭載し、顧客獲得コストを激減する）、サプライヤー、チャネル、大学などの第三者との関係、ｙ-ザコミュニティ（ハーレー・ダビッドソンなど）、ディール・フロー（取引機会の早期発見；マックやシスコのように、もっとも優れた新しいビジネス・アイデアとテクノロジーにアクセスできる特権を持つ））

【５．情報資産】　（システムとソフトウェア（アメリカン航空のセイバー予約システムなど）、技術的なノウハウ（エア・リキード、デュポン、ボッシュは新しい顧客ニーズに自社の技術知識を活かしている）、マーケットウィンドウ（市場に開かれたなど重要と供給の浮き沈みに関する情報から貴重な市況を把握する）、派性情報（薬局での薬剤販売情報を一括して薬剤メーカーに販売する事業など）

2009/10/04

伸び悩む会社が多いこの時代に、急激に成長する会社もある。そのような会社は何をして成長したのか。いくつか例を挙げて説明している。

2011/07/25

参加している研修での課題本。読みにくく集中できない。半分は翻訳のせい。半分は、そろそろこの手の本を読むことに飽きつつあるから。