警視庁刑事の事件簿 の商品レビュー
元刑事、事件を通し刑事と捜査の理想を語る 読了日:2008.08.22 分 類:一般書 ページ:209P 価 格:740円 発行日:2004年5月発行 出版社:中公新書ラクレ 評 定:★★+ ●作品データ● ------------------------...
元刑事、事件を通し刑事と捜査の理想を語る 読了日:2008.08.22 分 類:一般書 ページ:209P 価 格:740円 発行日:2004年5月発行 出版社:中公新書ラクレ 評 定:★★+ ●作品データ● ---------------------------- テーマ : 刑事と捜査 語り口 : 1人称 ジャンル : 一般書 対 象 : 警察関係者~一般向け 雰囲気 : 後輩へエールを送る --------------------------- ---【100字紹介】----------------- 2割にまで低下している犯罪検挙率。 元警視庁捜査一課長が、自ら担当・解決した事件を通じて、 刑事と捜査のあるべき姿や心構え、理想について語り、 今後の刑事、今後の捜査など、後輩たちへアドバイスとエールを送る ------------------------------------ 序章+4章構成ですが、メインになるのは第一章。実に全体の7割弱が第一章です。それが「事件簿」部分。内部を11に分け、聞込捜査、取り調べ、動機なき犯罪、誘拐事件の捜査、外国人犯罪の捜査、理想の捜査、企業恐喝事件の捜査について語ります。 内容は、事件の概要、捜査の概要などですが、それぞれが現役の後輩たちへの、アドバイスとエールという感じ。この事件から捜査のための何を学んだか、この捜査のどこがよかったか、など。 裏表紙の案内では「どうすれば治安は再生するのか」「市民と企業の心構えを訴える」とありましたが、実際のところはそれらに関する記述はおまけであとから加筆した感じがします。(3章・4章など) 最後の「あとがき」で、本書のもとになったのは月刊誌「捜査研究」に掲載されたもので、それに加除訂正したのが「事件簿」部分ということなので、それ以外がおまけ風になったのは当然かもしれません。 元刑事の書く「事件簿」ということで、もう少し一般受けするようなものを想像していたのですが、それ以上に、現実の恐ろしさのようなものを痛感。やはり「事件」は作り話だからこそ読めるのであって、実際に起こってしまったら、怖いですね。犯罪捜査は重要ですが、やっぱり犯罪は起こる前に防止したいものです。 --------------------------------- 文章・描写 :★+★ 展開・結末 :★★+ キャラクタ :★★★ 独 自 性 :★★★★ 読 後 感 :★★+ ---------------------------------
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