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愛の領分 の商品レビュー

3.5

27件のお客様レビュー

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直木賞受賞作。背広の…

直木賞受賞作。背広の仕立屋が、過去に愛した女性と再会したことで始まる新たな恋愛。人間は、自身の「領分」や「生きるフィールド」を広げすぎても、逆に狭めすぎてもて生き辛い。

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諦観を持って静かに暮…

諦観を持って静かに暮らす男が望んだたった一度の激しい恋。だが、それが実らなかったとしても、必要以上に嘆くことはない。時間を経て「愛の領分」を分かち合える人と出会うこともあるのだ。

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かつての友人の淳蔵と…

かつての友人の淳蔵と昌平の30余年後の再会。そこには不思議な因縁ともいえる過去の生い立ちを背景にまたもや同じ女性絡みの展開が?後半部分に出てくる表題の言葉「愛の領分」の意味がこの作品に重みを与えている気がします。大人の恋愛とはこういうのを言うのでしょうか?

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過去に愛した女性と再…

過去に愛した女性と再び会う事で…一度は経験してみたい…

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複雑で忘れがたい物語

第125回「直木賞」受賞。それぞれ異なるタイプの、4人の男女の深い情愛を描いた作品。30代~50代の男女だからこそ、産み出せる愛憎。若さや勢いだけではない想いが入り乱れ、複雑で忘れがたい物語を奏でる……。

yui

2024/01/30

“静思果敢”な恋愛 ご本人が、「愛の領域」のあとがきに代えて、にて そんなふうに表現している。友人の言葉とのこと。 人生の半ばを過ぎた50歳仕立て屋の男。 若い頃、友人の妻を好きになり、駆け落ちしようとした過去がある。その夫婦とは、疎遠としてきたが、妻の病気をきっかけに再び親交が...

“静思果敢”な恋愛 ご本人が、「愛の領域」のあとがきに代えて、にて そんなふうに表現している。友人の言葉とのこと。 人生の半ばを過ぎた50歳仕立て屋の男。 若い頃、友人の妻を好きになり、駆け落ちしようとした過去がある。その夫婦とは、疎遠としてきたが、妻の病気をきっかけに再び親交が始まる。 昔の恋にすがる女、浮気が治らない夫、すでに全てが過去となっている男。 この主人公の男の過去の恋愛と結婚、今、惹かれる奔放な女性との恋愛。 男に絡まる女性達の奔放さが、男の静思をきわだたせる。 大人というより、多々乗り越えた中年の静かだけど、確実な恋だなぁ。少し羨ましい。 「愛にも領分がある」 自分の愛情が伝わる領域というところか。 そのあたりは、納得できたわけでない。 藤田さんの奥様は、小池真理子さん。 夫婦で恋愛小説作家だったね。

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2023/11/07

仕立屋の淳蔵は、かつての親友高瀬に招かれ、追われるように去った信州の故郷を35年ぶりに訪れる。高瀬の妻の美保子は昔、淳蔵が恋焦がれた相手だが、年月が彼女を変貌させていた。佳世と出会った淳蔵は年齢差を超えて惹かれるが、過去の事実が二人の恋情をより秘密めいたものにしていくのだった。直...

仕立屋の淳蔵は、かつての親友高瀬に招かれ、追われるように去った信州の故郷を35年ぶりに訪れる。高瀬の妻の美保子は昔、淳蔵が恋焦がれた相手だが、年月が彼女を変貌させていた。佳世と出会った淳蔵は年齢差を超えて惹かれるが、過去の事実が二人の恋情をより秘密めいたものにしていくのだった。直木賞受賞作。

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2023/08/18

中高年の恋愛。普段読むものとは登場人物の年齢層が違うので、心模様や人生の向き合い方などの心情が新鮮だった。内容もさることながら、タイトルがとても良い。

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2022/11/30

あまりピンとこなかった 複雑な恋愛だし、心理描写も情景描写も繊細だったんだけど、何かいまいちピンとこなかった 大きな感動もないし、いい作品ではあるんだけれど… 自分がピンとくるものとピンとこないものの差が知りたい

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2021/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 20年くらい前に担当編集者にいただいて、中年の恋愛小説はちょっとなあと気が重くて読まずにいたのだけど、自分自身が立派な中年どころか初老に至り、ようやく読み始めるととてもよかった。その編集者さんには3冊の本をいただいて、これまで読んだ2冊もすごく面白くて、これも素晴らしかったので、いただいた直後に読んで感想を伝えたらきっともっといい関係が築けただろうに、本当に失礼した。しかし、やっぱりこの小説だけは若い時に読んでもピンとこなかったかもしれない。主人公と大体同じ年になっているのだけど、全然インポじゃなく、精力があってすごい。今更、ちんちんが元気でもしょうがないのだけど羨ましい。サスペンス調のところはドキドキした。若いころの回想シーンは、胸がつまる思いがする。

Posted byブクログ