黄金の島(下) の商品レビュー
修司の助けを得て日本…
修司の助けを得て日本行きが現実味を帯びてきたベトナムのシクロ乗りの少年たちの日本に行けばベトナムでは大金になる稼ぎを得られる、そして祖国に家族のために家を建てることもできると信じて疑わない心と、現実の難民の現状を知っている修司の想い。決して一致する事のないこの違いが様々な問題とな...
修司の助けを得て日本行きが現実味を帯びてきたベトナムのシクロ乗りの少年たちの日本に行けばベトナムでは大金になる稼ぎを得られる、そして祖国に家族のために家を建てることもできると信じて疑わない心と、現実の難民の現状を知っている修司の想い。決して一致する事のないこの違いが様々な問題となって現れてきます。果たして彼らは日本に到達できるのか、最後まで一気に読みつづけたくなる下巻です。
文庫OFF
様々な矛盾を抱えて生…
様々な矛盾を抱えて生きていかざるを得ない哀しみ。それをヒロイン奈津が鮮明に体現している。打算的に生きている筈なのに、砂田に隠れ修司を援助しようと暗躍する。彼女自身、何のためにそうしているか自問自答するシーンが何度も出てくる。生きていくために非情であろうとするが、それに抗するような...
様々な矛盾を抱えて生きていかざるを得ない哀しみ。それをヒロイン奈津が鮮明に体現している。打算的に生きている筈なのに、砂田に隠れ修司を援助しようと暗躍する。彼女自身、何のためにそうしているか自問自答するシーンが何度も出てくる。生きていくために非情であろうとするが、それに抗するような感情を消す事ができないでいる。彼女の迷いがひとつの読みどころになっている。
文庫OFF
アフリカの貧しい国々…
アフリカの貧しい国々などに比べ、遥かに恵まれているにもかかわらず、情報が入ってこないため、一部の情報が歪み、「自分達は最低の生活をしている。抜け出すためには日本に行くしかない」というベトナム人の、洗脳されているのではないかというくらいの強い思い込みには、驚きと同時に切ないものを感...
アフリカの貧しい国々などに比べ、遥かに恵まれているにもかかわらず、情報が入ってこないため、一部の情報が歪み、「自分達は最低の生活をしている。抜け出すためには日本に行くしかない」というベトナム人の、洗脳されているのではないかというくらいの強い思い込みには、驚きと同時に切ないものを感じた。
文庫OFF
日本は今でも黄金の島…
日本は今でも黄金の島:ジパングなの?主人公達が追い詰められ、密航者として旅立つまでの過程やボートの中の葛藤、争いなどを丹念に描いていただけに、その終わり方が・・・。でも現実はもっと悲惨なのかもね。
文庫OFF
上巻と下巻を一気に読…
上巻と下巻を一気に読んだのだが…上巻が期待させるところで終わっていただけに納得のいかないラストだった。残念。
文庫OFF
読み応えあります
日本で不始末をやらかして逃げたヤクザ、そのたどり着いた先はベトナム。明確な貧富の差にさらされるベトナムの少年たちと出会い、物語は大きく動き出す……。どっしり読み応えあります。ご堪能ください。
まさき
あらすじ 幸せを掴めるか…… 感動のサスペンス巨編 逃亡者として人生を終えなければならないのか――。ベトナムで身を隠すヤクザの修司は、現地の若者たちと日本行きを謀る。が、汚れた警察や暗殺者が行く手を阻む。押し寄せる危機が修司たちを絶望の淵へと追い込んだ。荒れ狂う大海へと漕ぎ出し...
あらすじ 幸せを掴めるか…… 感動のサスペンス巨編 逃亡者として人生を終えなければならないのか――。ベトナムで身を隠すヤクザの修司は、現地の若者たちと日本行きを謀る。が、汚れた警察や暗殺者が行く手を阻む。押し寄せる危機が修司たちを絶望の淵へと追い込んだ。荒れ狂う大海へと漕ぎ出した彼らの運命は……。感動のラストが待つアドベンチャー巨編。
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より良い生活を目指す、貧困から抜け出す、ために生活に命をかける世界と命を削りながら生きていくヤクザ世界をうまく組み合わせた活劇小説。スピード感とどんでん返しの組み合わせが次々ページを繰らせる。閉塞感から抜け出すためには絶え間ない苦労とリスクを背負う度胸あるいは覚悟が必要だというこ...
より良い生活を目指す、貧困から抜け出す、ために生活に命をかける世界と命を削りながら生きていくヤクザ世界をうまく組み合わせた活劇小説。スピード感とどんでん返しの組み合わせが次々ページを繰らせる。閉塞感から抜け出すためには絶え間ない苦労とリスクを背負う度胸あるいは覚悟が必要だということを一貫して主張しながら、主人公の日本人的な優しさ?を貫き通したか?
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長かった。 途中一時失速しかけましたが、なんだかんだ最後まで一気に読めました。 ベトナムの若者達の生存本能が凄い。 日本人にはない、必死さがありました。 裏切り裏切られの展開に最後まで、手に汗握り読んでしまった。 面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
後味の悪い結末。 誰も幸せになっていない(この先もなることはない)。 皮肉と憧憬が込められたタイトル『黄金の島』に納得できるリアリティはあるものの・・・。 物語にも不満だが、何より、「感動の結末が待つ…」と締め括られた文庫巻末のあらすじ書きが許せない。嘘八百。あのラストのどこに感動しろと??? 文庫巻末のせいで1ポイント落として ★3つ、4ポイント半。 2014.06.19.図。
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