火天の城 の商品レビュー

山本兼一(著者)

2018/02/11

山本作品ではこれが1番好きだ。職人の意地やプライドの描写に心が揺らされる。いつまでたっても半人前。この気持ちがあるから、人は次の高みを目指せるようだ。

2017/12/26

滋賀出張の帰り、信長の館と安土城跡を見てきた。レプリカの豪華さと、イメージビデオで想像も膨らみ楽しい。自分ランキング最高のお城一位「安土城」だなー
安土城の小説と言うことで手に取る、しかも山本兼一氏の作品じゃあ期待が高まる。

築城師親子の安土城を築く話、信長などのやりとりなど時代風景がイメージでき先日見てきた安土の土地のイメージも相まって楽しい。タイトルは安土城の終わりを知っているだけに物悲しい気持ちになる。

2017/04/28

戦国時代の城作りを題材に取り上げている。日本各地に残されている城を見ることはあっても、それがどういうように建築されたものかについては、ほとんど知識がないので、書かれている内容は興味深く読むことができた。織田信長の命による安土城の構築という物語を縦糸に、子が親を乗り越えるというテーマや、総棟梁という立場の苦悩などが横糸として描かれ、読ませるストーリーになっている。また織田信長が結構登場し、よく描写されているが、人物像としては自分のイメージに近かったのもよかった。

あえて言えば、ただし、一つの城を作る、というだけの話なので、ちょっと長い。長くても読ませる技術を持った作者ではあるが。そこだけ読んでいて少しけちをつけたくなった。

2014/12/06

以前読んだのは穴太衆の天下城（佐々木譲先生）
時代の空気の変化と城づくり（人間成長）がリンク
運命を知っているだけに悲しいですね・・・

2014/11/05

2014.10.31

先日、熱田神宮に行った時、「信長塀」という
瓦を積み上げた塀を見た。
その塀を作った宮大工が安土城を作った大工だったとしり、驚いた。

2014/11/03

一行目：「朝もやのむこうに馬蹄の音がきこえた。」
著者が、いつのまにか亡くなっていたのだという。それを聞いて思わず前から気になっていたこれを。
大工という時代小説にしては珍しい職業に光をあてた。
信長に認められ、安土に城を任された又右衛門。無理難題に四苦八苦しながら、物語は進んでいく。特に、材木入手のシーンでは、落涙。この著者の作品は、言葉であらすじを語っても伝えられない。実際に読んでもらうしかない。
単行本はあとがきがない。そのことを久しぶりに残念に感じる大作だった。

2013/12/21

小説読む前に映画をＤＶＤで借りて見ちゃった。小説読んでから映画を見るパターンはあるけど映画見てから小説を読んだことは無いので、どんな感じなのか今から楽しみ。安土城が現存してたら間違えなく世界遺産だと思う。

2013/11/01

城好き、建築関係、プロジェクトX好きにオススメ。専門用語がちと難しいけど読み飛ばしてもオモシロイ。
こっちはいい信長がでてくる。

2013/10/14

　　大工の棟梁から見た安土城建設と焼失。大きな仕事には、こういう一本気な職人たち一人一人の力と想いがあったんだなあとあらためて思う。何もないただの山に城を築き、街を作っていくことを昔の人もしていたんだなあと思う。人の力ってすごい。

2012/11/14

映画は見ていないけれど、映画の方が面白いのかもしれない。
城を建てる過程で、今どんな状態なのか説明があるけれど、いまいちイメージを浮かべられなかったので。

プライドと自信を持ちながらも、あくまで石や木や自然への力への尊敬と謙虚な気持ちを忘れない、それぞれの職人たちがかっこよかった。

あたりまえだけど、石垣の石一つ一つ、すべてが手作りのすごさを、この本で気づいた。