剣闘士スパルタクス の商品レビュー
史実であるローマ帝国への元剣闘士や奴隷たちの反乱、「スパルタクスの反乱」をベースに、いち剣闘士でありながら、奴隷解放軍の指導者に祭り上げられ、苦悩する若者として、スパルタクスを描いている。ちょっとうだうだ悩みすぎじゃないのと思うけど、剣闘士として大人になった、ローマを憎みつつロー...
史実であるローマ帝国への元剣闘士や奴隷たちの反乱、「スパルタクスの反乱」をベースに、いち剣闘士でありながら、奴隷解放軍の指導者に祭り上げられ、苦悩する若者として、スパルタクスを描いている。ちょっとうだうだ悩みすぎじゃないのと思うけど、剣闘士として大人になった、ローマを憎みつつローマに育てられたというパラドックスが物語のキーになっていて、意外と実際にも大義があって反乱を起こしたのではないのかもなと思わせる展開はなかなか面白い。
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剣闘士スパルタクスのことを知るには取っつきやすい題材。ただし、後半のイタリア侵攻は急ぎ足なうえ、掘り下げかたがイマイチな印象を受けた。闘技場の描写がインパクトあっただけに残念。
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ローマ帝国において大規模な反乱を起こした剣闘士スパルタクスの物語。 佐藤氏の作品の魅力は、シンプルな行動原理しか持ち得ぬ人間が、懸命にあがき、自身の行動原理から必然的に選ばれる岐路を進んだ結果、味わいのある、そして時として歴史に名を残すほどの人生を残す様を描き出す点にある。 ...
ローマ帝国において大規模な反乱を起こした剣闘士スパルタクスの物語。 佐藤氏の作品の魅力は、シンプルな行動原理しか持ち得ぬ人間が、懸命にあがき、自身の行動原理から必然的に選ばれる岐路を進んだ結果、味わいのある、そして時として歴史に名を残すほどの人生を残す様を描き出す点にある。 スパルタクスの行動原理の核心は鍛えぬいた自身の肉体への信仰にあった。単純とも言えるその信仰から、彼自身があれこれ悩むわけではないし、彼の精神が掘り下げて描写されることもない。それでもどんな文芸名作よりも「人間」の姿の根本が生き生きとえがかれていると思える。
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スパルタクスの乱、剣闘士の剣闘場面はなかなか迫力のある描写が続く、 UFCの八角形の金網リングを連想させる。奴隷が命を掛けて闘う競技に大衆が興奮するのは2千年前も同様であろうか・・・ローマ人にとって最大の娯楽であり、為政者にとって大衆操縦の手段であり、奴隷の反乱を引き起こす、人間...
スパルタクスの乱、剣闘士の剣闘場面はなかなか迫力のある描写が続く、 UFCの八角形の金網リングを連想させる。奴隷が命を掛けて闘う競技に大衆が興奮するのは2千年前も同様であろうか・・・ローマ人にとって最大の娯楽であり、為政者にとって大衆操縦の手段であり、奴隷の反乱を引き起こす、人間は何も変わっていないのだろうか・・・
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うーん。 悪くないんだけど、あと少し。 エロに徹するなら徹する、 そうでないならもうちょっと愛とか恋とかになってもいいんじゃないかなーと。 もしくは死に直面させられた人間の悲哀とか・・・
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スパルタクスの乱とか世界史の授業だと5〜10分くらいで終わる感じだったかなぁ。 うねりという点ではこういう流れがあったのですよ、とそれでおわるかんじ。 でもさ、そこに携わった人にはそれぞれの人生があるんだよね。 サトケンはそういうところを切り取って見せてくれるのがすき。 偉人で...
スパルタクスの乱とか世界史の授業だと5〜10分くらいで終わる感じだったかなぁ。 うねりという点ではこういう流れがあったのですよ、とそれでおわるかんじ。 でもさ、そこに携わった人にはそれぞれの人生があるんだよね。 サトケンはそういうところを切り取って見せてくれるのがすき。 偉人でもそうじゃない一般庶民も、人間なんだよね。 本能と、欲と、愛を求めて。 評価があまり高くないのは華々しさがないためか、それとも たまにもってまわった表現が鼻につくのか、なんだろうな。
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佐藤さんの話は、すごく熱くて泥臭い。 西洋史の英雄も、こんなに人間くさく、それでいて強いものなんだと。
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魅せる快感か、ただの見世物か。 気持ちひとつで紙一重。 世界史の教科書では一行の出来事でも、それはもう男のロマンがいっぱい詰まってた。
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