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ふるさとは、夏 の商品レビュー

4.4

9件のお客様レビュー

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2024/08/14
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みち夫が田舎で過ごした体験で得たものは、自分の気持ち次第で見え方が変わってくるということと、相手や自然をありのままに心で感じれば理解できるということかなと思います。 なので方言には注釈もつかずそのまま書かれているのかもしれません。少年みち夫は始めは理解できず苛ついていた方言も途中から自然に受け入れていますが、中年の私にはただ読みにくく、物語の筋を追うには問題ないけど何言ってるのか分かりませんでした。 また、みち夫に対する沙奈ちゃんと父親の、同調することなく頭ごなしに怒るところもモヤモヤしました。 非現実的な展開は好みではないのですが、色んな神様に出会い、それが小学生のみち夫とヒスイにしか見えないのはいいとして、「やっと、出会えた!」と意気投合する場面にはなんだかついて行けず興醒めしてしまった。 田舎のTHE夏!な日常の話を期待していただけに、どんどん現実から離れていくようで残念でした。 また、他の小学生と神様の絡みはなかったけど、見えるのは2人だけなのか、も気になりました。 版画も人が怖すぎて、ふるさとの温かさは感じられず。 評価がとてもいいのですが、私は好きではありませんでした。(かなり少数派のようです)

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2022/08/08
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わああ〜これは神様からの贈り物だ 出会わせてくれてありがとう こうゆうのに出会うと、ああ子供の時に出会いたかったって思うけど、これは今読んでも子供の自分と同じ楽しさで読めたと思う 誰かの鞄にそっと忍ばせたり、古書店の本の隙間にそっと潜り込ませたいな〜〜〜やんないけど 誰かに読んでほしい〜〜〜 しかも芝田かつもって名前可愛すぎ

Posted byブクログ

2015/08/23
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神様は私たちが気づかないだけでいつも近くにいるんだなってしみじみ思いました。 お父さんの田舎で過ごした不思議な夏休み。 方言ばかりですがとてもユニークな神様のオンパレードで楽しいです。

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2013/07/28

母親の長期海外出張のため、夏休みを北陸にある父方の実家で過ごすことになった小学生男子・みち夫。都会っ子の彼にとっては、田舎の自然も風習も人間関係もびっくりすることばかり。(#^.^#) おまけになんと、なんと・・・!!. 今の季節にぴったり、夏の気持ちよく暑い&爽やかな...

母親の長期海外出張のため、夏休みを北陸にある父方の実家で過ごすことになった小学生男子・みち夫。都会っ子の彼にとっては、田舎の自然も風習も人間関係もびっくりすることばかり。(#^.^#) おまけになんと、なんと・・・!!. 今の季節にぴったり、夏の気持ちよく暑い&爽やかな空気が肌に感じられる一冊です。 私は東北の出だけど、友だちに北陸の子たちが何人もいたので、村で語られる方言がすごくリアルで心地よく響いてきました。 茂田さんが石川県羽咋市出身ということで納得。 で、馴染みのない土地で、しかもほとんど初対面の親戚のうち、というハードな環境で、みち夫はよくやったと思うんですよ。 彼のお父さん、お母さんが、どうにも自分勝手(というか幼い・汗)で、そこだけに違和感があったけど、それ以外の村の人々とのあれこれに無理がなく、また、みち夫の成長物語としても面白く読むことができました。 この物語の目玉は、頻出する村の神様たち。 すっごくたくさん出てこられるのに、それぞれきちんとキャラ立てされていて、性格も姿かたちもごっちゃになってしまわないところが茂田さんの腕の見せ所だったんでしょうね。(#^.^#) 村の合併問題も含めながら、神さまたちの交流も楽しく描かれていて、(ホント、日本って多神教なんだなぁ、と。ガチガチの(失礼!)一神教の人たちが読んだらどう思うのかな。(#^.^#)聞いてみたいです。)嬉しい夏物語でした。

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2012/09/30

すごく、楽しかった。都会育ちの少年がひとり田舎に放り出された夏休み。神様も人も自然もお互いの距離がとても近くて親密な懐かしい世界。それを一番表しているのが翻訳いっさい抜きで容赦なく登場する方言だろう。この耳でリズムとイントネーションを確かめたくてたまらなくなった。

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2012/09/08
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何年も里帰りさえしていない父親の故郷、石川県は能登、羽咋市五尾村で、ひと夏をすごすこととなったみち夫。 一人で電車を乗り換え、着いた田舎は、本当に田舎!親戚でさえ、何を言っているかわからないほどの方言。家にも名字の他に呼ばれ方があって、ゴロヨモサやらバンニョモサやら。そして、そこにはの神様(妖怪?)たちもたくさんいた。 地元の人にも見えていないけれど、語りつがれている神様たち。風貌も性格も奇妙な神様達は、みち夫の前にあらわれて、いろんな事を教えてくれる。そして、地元の少女・ヒスイとの出会い。 田舎でいやいや毎日を送っていたみち夫が、ひと夏で成長してゆく物語。 作者は石川県羽咋市出身。五尾村・・・七尾とかけてるんでしょうか(^_^) 関東も関西のちょっとまじったような、けれども北陸(能登)の方言がしっかりかかれていたので、馴染みのない子には読みにくいと思います。主人公と一緒に慣れるしかありません。半分くらいから心地よくなってきます。 この装幀に、主人公の名前がみち夫、方言、よくわからない神様、と、なかなかハードルは高そうに思いますが、映画(アニメ)などにしたらいいのでは?だって、話は こんなに面白いのだから!

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2011/11/21

いなかのにおいを思い出した 山のにおい、川のにおい、田んぼのにおい、とおくとおくひかりまたたく星たち、草いきれ せまくて急な、黒い板のみしみし言う階段 いまはもうない だれのこころの思い出の中にも、ふるさととかみさまが在るといい

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2009/10/04

実家にある懐かしい本を再読しよう第二弾。 東京に住む主人公の少年は、夏休みの一ヶ月間父親の田舎で過ごすことになる。独特な方言や風習になじめず、東京に帰りたいと思っていたとき。ヒスイという少女に出会う。村の祭りのとき、二人の間を白羽の矢が飛んでき・・・二人は村の風習に従って神...

実家にある懐かしい本を再読しよう第二弾。 東京に住む主人公の少年は、夏休みの一ヶ月間父親の田舎で過ごすことになる。独特な方言や風習になじめず、東京に帰りたいと思っていたとき。ヒスイという少女に出会う。村の祭りのとき、二人の間を白羽の矢が飛んでき・・・二人は村の風習に従って神社にこもることになるが・・・ 村の氏神のイツオ神、物忘れをさせるブンガブンガキャー、ネコメ、松の木の神様・・・村にはたくさんの陽気で個性的な神様があふれている。人間よりもさらに人間臭い神様は、ただそこに存在している。 そんな神様とのふれあいを通して、その村になじんでいく主人公。懐かしく、温かい気持ちを取り戻せる、ずっと昔にあった夏の思い出のようなお話。

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2009/10/04

図書館でちょっと時間があったので再読。 何だろう、ものすごく懐かしい。みち夫とヒスイの夏休みぶり。 とくに最後の章の「来年も必ず来ようと思うけれど、もうこんな夏は二度とないこともわかっていた」(うろ覚え)という部分には泣きました。前にも読んだし、と思って油断していた。家で読...

図書館でちょっと時間があったので再読。 何だろう、ものすごく懐かしい。みち夫とヒスイの夏休みぶり。 とくに最後の章の「来年も必ず来ようと思うけれど、もうこんな夏は二度とないこともわかっていた」(うろ覚え)という部分には泣きました。前にも読んだし、と思って油断していた。家で読めばよかった。 前に読んだ時は高校生位だったんだけど、何かその時より懐かしさとか、もう手の届かない夏感(?)を強く感じたような気がした。 それだけ私が無心で遊ぶ気持ちから遠ざかって久しい、ということだろうか。寂しいのぅ。 とはいえ私は小さい頃もこんな夏休みをすごしたことはなかったんだけど。もやしっ子だったんで・・・

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