人的資源マネジメント戦略 の商品レビュー

慶応義塾大学ビジネススクール(編者),高木晴夫

2020/05/06

約3.5時間（ケース抜き）。人金物情報の内、「人」のマネジメント戦略について網羅的に書かれていた。EAPを初めて知った。出典が明記されていたのでかなり分かりやすい。HR系だけじゃなくて部下を持つ人全員に読んでほしい内容。ただし15年くらい前の内容なのでそこだけ注意。

2011/01/23

人事に関する会社に仕組みを詳しく説明したテキスト。採用、評価、配置、昇進、リストラ、労組など、なかなかちゃんと学ぶ機会を得にくい内容をまとめて学べる。

ビジネススクール用なので、平易な文体と豊富なデータが特徴的だが、一方で、良くも悪くも筆者の意見がかなり滲み出ていて人間味も感じる。そのせいか説明がひとりよがりになっている点も否めないが、そこにまた好感が持てる…のは私だけだろうか。

後半で扱われている「ベネッセ」や「富士製薬」の実際の企業人事ケースは、前半で学んだ人事制度がリアルな現場でどのように挙動しているのか、その仕組みと功罪を確認する教材として大変分かりやすい。ケーススタディを通して学んだことをアウトプットすることを目論んだ本書の構成は、ボリュームというデメリットはあるが、非常に良いシステムとして働いていると思う。

ぜひ、同シリーズの本を他にも読んでみたい。