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雨はコーラがのめない の商品レビュー

3.5

73件のお客様レビュー

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2010/12/15

犬の「雨」との暮らしを音楽と綴る詩集のように美しいエッセイ。雨の犬らしさも、音楽の時代性も煩雑さも江國香織の手にかかればたったの一行で普遍的な輝きを放つ。なんでもない日々のちょっとした美しさや愛しさは江國香織だなぁって思わせる要素のひとつだと思う。 でもこの本すきじゃなかっ...

犬の「雨」との暮らしを音楽と綴る詩集のように美しいエッセイ。雨の犬らしさも、音楽の時代性も煩雑さも江國香織の手にかかればたったの一行で普遍的な輝きを放つ。なんでもない日々のちょっとした美しさや愛しさは江國香織だなぁって思わせる要素のひとつだと思う。 でもこの本すきじゃなかった(*゜∇゜*)連載で一ヶ月に一回分だったらそれこそとても美しいしはっとするんだけど、本になってしまうと飽きる!こーゆーのはちょっとだからいいんだょ!まぁ元が連載モノだから仕方ないけども。 毎度毎度江國さんの本はタイトルが日本人離れしてておしゃれだと思う。 大学生の時に生協で並んでて、それ以来ずっと読みたかった本。タイトルずるいなぁ。かわいいもの。 雨に対してちょっと飼い主バカな視点と雨のやんちゃぶりがセットで可愛い。結婚しても子供なんかいらないかも、とちょっとネガティブな選択をポジティブに考えてみたり。

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2010/10/25

「雨」という名前の犬と、音楽について綴られたエッセイ。 音楽を聴いて浮かぶ情景がとても綺麗に書いてある。 あと、犬がいる生活っていいな、と思わされる本。 読み終わると、温かい飲み物を飲んだ時みたいに、心がほんわか温かくなる。 ゆっくりした休日に、オススメ。

Posted byブクログ

2012/03/26

飼い犬の雨と音楽の話が半分ずつ。私は犬も音楽もほぼ無知なのですが…。江國さんと雨の暮らしが垣間見れました。雨を家族として、友達?として大好きなことがつたわってきます。

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2010/09/07

エッセイというか、犬と「私」の日常を描いた小説みたいな本でした。外では雨が降っているのに、部屋のなかでまったり音楽を聴くのはなんてぜいたくだろうとおもいました。

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2010/09/04

江國さんの愛犬・雨(アメリカン・コッカスパニエル)と音楽について書かれたエッセイ集です。 これと言って心に残った話は無い、と思います。 つーっと水のように流れていってしまいました。 きっと、江國さんの愛犬と好きな歌たちに対する興味が薄いのでしょう。 私は自分にしか興味がないのかも...

江國さんの愛犬・雨(アメリカン・コッカスパニエル)と音楽について書かれたエッセイ集です。 これと言って心に残った話は無い、と思います。 つーっと水のように流れていってしまいました。 きっと、江國さんの愛犬と好きな歌たちに対する興味が薄いのでしょう。 私は自分にしか興味がないのかもしれません。自分の知っている曲が紹介されていたり、自分が犬を飼った経験があったりすれば、きっと水のように流れていかずに、カツンと引っかかるものがあったと思うのです。

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2011/07/19

たなぞうのアヴォカドさんの連想に触発されて本棚から引っこ抜いてきました。2004年刊のこの単行本の「はじめに」で、「雨」はアメリカン・コッカスパニエルの二歳、「おわりに」の時点では既に六歳。そう、雨とは江國香織さんの愛犬の名前です。雑誌「クウネル」の書簡で、雨のその後も知っている...

たなぞうのアヴォカドさんの連想に触発されて本棚から引っこ抜いてきました。2004年刊のこの単行本の「はじめに」で、「雨」はアメリカン・コッカスパニエルの二歳、「おわりに」の時点では既に六歳。そう、雨とは江國香織さんの愛犬の名前です。雑誌「クウネル」の書簡で、雨のその後も知っているだけに、今読むと、かえって懐かしかったり。巻末にコピーライトが挙げられている曲が10曲。どれも想起できる。「猫派」の私ですが、雨のようなすてきに無邪気な生き物を愛する気持ちはわかります。それに、私の世代にとってコッカスパニエルは、「レディちゃん」の代名詞だもの。雨のこの季節に雨が好きなコッカスパニエルの雨のために音楽を流しながら雨音に合わせてまた読もう。雨と私の違うところ……、私はコーラがのめるよ、そして大好きだよ(コーラは身体に悪いとみんなが言うからホントに厳選した場面でだけ堪能するんだけど)!!

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2010/09/16

大学近くの図書館入口に「雨にまつわる本」として取り上げられており、タイトルが気になったので借りてみた。 小説だと思ったらエッセイだったのには面喰った。 洋楽のことは全く知らないので、あまり楽しめなかったのは残念。しかし、筆者の愛犬である「雨」の描写がとても可愛らしく、洋楽にしても...

大学近くの図書館入口に「雨にまつわる本」として取り上げられており、タイトルが気になったので借りてみた。 小説だと思ったらエッセイだったのには面喰った。 洋楽のことは全く知らないので、あまり楽しめなかったのは残念。しかし、筆者の愛犬である「雨」の描写がとても可愛らしく、洋楽にしても一つ一つの表現が巧みで、著者の言葉引き出しの多さ、表現力には舌を巻いた。 犬好き、洋楽をよく聞く人には楽しめると思う。

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2010/09/26

えくにさんの作品は題名が好き。 読みやすい;) 雨ってセンスにやられる。 (タイトル)

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2010/05/11

独特の世界で、すごく江國香織さんらしい本だった。雨の日に出会ったワンちゃんに『雨』と名づけるのも、なんだかとってもこの人らしくて素敵だ。 出てくる音楽については知らないことが大半で、書いてある内容もしたがってわからないことが多かったのに、こんなに優しい気持ちになれるのは、それ以外...

独特の世界で、すごく江國香織さんらしい本だった。雨の日に出会ったワンちゃんに『雨』と名づけるのも、なんだかとってもこの人らしくて素敵だ。 出てくる音楽については知らないことが大半で、書いてある内容もしたがってわからないことが多かったのに、こんなに優しい気持ちになれるのは、それ以外の部分だけでも十分読者を惹きつけるものがあるからかな。 たまたまこの本の前に読んだ子育ての本と、この本で全然違う分野の本なのに、内容が似ているところがあり感銘を受けたのが、成長するということはその中に喪失、あるいは悲しみを含んでいるというところ。得るものと引き換えに何かを失っていると前に読んだ本にも書いてあり、人はともすれば成長というとプラスのイメージしか持っていなかったりするのではないかと思うが、確かにそうだと深く心に入ってきた。 説明をつけて安心をしようとする人間のくせ、確かにある。そして、それが通じない動物の世界。言葉では確かに共有できない、確かにそこには絶対にわかりあえない部分がある犬と人間の世界、それなのにこんなにもやさしい世界を描いていて、とても素敵な1冊だった。

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2012/11/03

(2004.05.08読了)(2004.05.05購入) 「雨は、オスのアメリカン・コッカスパニエルで、いま二歳です。濃い栗色の毛は長く、くるくるとカールしていて、・・・。雨の脚は太く、力強い。私たちは、よく一緒に音楽を聞きます。音楽はたいてい私が選びます。雨と音楽について、書く...

(2004.05.08読了)(2004.05.05購入) 「雨は、オスのアメリカン・コッカスパニエルで、いま二歳です。濃い栗色の毛は長く、くるくるとカールしていて、・・・。雨の脚は太く、力強い。私たちは、よく一緒に音楽を聞きます。音楽はたいてい私が選びます。雨と音楽について、書くことにしました。」 ということで、江國さんの飼い犬と音楽についてのエッセイです。大和書房ホームページに連載したものだそうです。 「音楽はたいてい私が選びます。」・・音楽を雨が選んだという事は一度もなかったようですけど・・・。突っ込みを入れてもしょうがないけど。 僕は犬が好きなわけでも、江國さんの聞いている音楽をほとんど聴いた事もないけれど、この本は楽しい。小説もいいけど、エッセイのほうがもっと楽しい。 江國さんが雨に会ったのは、12月の雨の日に、デパートの屋上のペットショップだったそうで、「出して出して出して出して、遊びたい遊びたい遊びたい遊びたい、早く早く早く早く。」と檻の中でひたすらぴょんぴょん跳ねていた、という。寂しがり屋の甘えん坊といったところか? 雨にいろんなものを壊されても気にしている風でないのには驚かされる。「いままでにいろんな犬を飼ったが、子犬のころの雨ほど全身全霊で周囲のものを「遊び壊す」犬はいなかったし、その底知れぬ熱意とエネルギーは、困惑も怒りも通り越し、心配さえ通り越して私を神々しい気持ちで満たしたものだ。」「雨は今でもスリッパなら5分、靴下なら3分でボロボロにしてしまう。」 犬の視力は弱い、聴覚や臭覚でそれを補っている、という。江國さんもそれを知らなかったようだ。「雨は上を見ない。散歩をしていてどんなに月がきれいでも、また、どんなに星がたくさん出ていても、雨にそれを見せる事はできない。私にははじめそれが理解できず、抱き上げて顔を上に向けてみたり、雨の横にしゃがんで空を指差してみたりしながら、なんとか雨にも月や星を見せようとした。あるいは満開の桃や木蓮を。」 満開の花のきれいさを共有したい時は、雨に「待て!」の姿勢をとらせ、風が吹くのを待つ、風が吹くと花びらを散らす。雨は眼を見張り、身を乗り出す。 江國さんは、美容室で、若い女の美容師さんに、「まったりする」という言葉の意味を教わったという。「例えば畳に足を投げ出して、和菓子とかつまみながらボーっとするとか」の状態のことで、「要は洗濯とかしないでうだうだすること」だそうで、「のんびりするのとはちょっと違う」のだそうです。若者の間の新語?それともどこかの方言? 雨は、白内障のために視力を失ってしまった。「動くと物にぶつかって混乱し、私が何か言うと声がするのに姿が見えないから混乱し、・・・だから動くのをやめてじっとしている、という状態は二日だけだった。」 散歩の時は、江國さんは、盲導人間となって雨をナビゲートする。 「連載が始まった時2歳だった雨は、今年6歳になります。」 旦那さんがいるはずなのに存在が希薄だ。旦那は勤め人で、奥さんは、物書きで夜遅くまで、又は夜明けまで仕事をして、眠りに入ったころ、旦那は起きて仕事に出かけてゆく。 すれ違い夫婦?第3者には関係ないことではあるけれど。 ☆江國香織さんの本(既読) 「江國香織 とっておき作品集」江國香織著、マガジンハウス、2001.08.23 「東京タワー」江國香織著、マガジンハウス、2001.12.07 「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」江國香織著、集英社、2002.03.10 「いつか記憶からこぼれおちるとしても」江國香織著、朝日新聞社、2002.11.30 「すみれの花の砂糖づけ」江國香織著、新潮文庫、2002.12.01 「とるにたらないものもの」江國香織著、集英社、2003.07.30 「号泣する準備はできていた」江國香織著、新潮社、2003.11.20 「スイートリトルライズ」江國香織著、幻冬舎、2004.03.25

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