姫君 の商品レビュー
すごくエネルギッシュで、繊細な物語が詰まった作品。 特に表題作の『姫君』はこんなにスパイシーで、こんなに苦くて、こんなに甘い恋があるのかと言うくらい、素晴らしい物語でした。 読む、と言うより魅せられる、という感覚に酔いしれました。
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久しぶりに大好きな山田詠美さんの本を手に取った。5編の短編集。 ●MENU 5歳で母が自殺した時紀 伯母に伯父、その息子聖一、娘聖子。 時紀の仲良しの女麻子 山田詠美さんらしい毒々しい恋愛模様に鳥肌たつ。すごくすき。 ●検温 ――恋は何故自分を変音動物に変えるのか...
久しぶりに大好きな山田詠美さんの本を手に取った。5編の短編集。 ●MENU 5歳で母が自殺した時紀 伯母に伯父、その息子聖一、娘聖子。 時紀の仲良しの女麻子 山田詠美さんらしい毒々しい恋愛模様に鳥肌たつ。すごくすき。 ●検温 ――恋は何故自分を変音動物に変えるのか 山田詠美さんらしい表現。 愛を語らせるのは山田詠美さんがいちばん美しくそして恐ろしいと想わせる短編 ●フィエスタ ――キスが濡れたものであることを。ロマンスの頂点ではなく、セックスの準備体操であることを。 ●姫君 表題作であるこの作品は素晴らしい。姫子という原始名。ホステスも風俗もやっていない、世界のための原始名。だけど貧乏。姫子を拾った摩周。摩周は中央線に誇りを持っている。山田詠美さんの作品、無銭優雅でも中央線を推していたことを思い出した。 これは素晴らしい作品。すごくすき。山田詠美さんらしい 摩周の姫子への歌 ぼくの宝箱の中に棲む 秘密の宝石 きらきらと輝きを増してゆく そのブリリアントな横顔 そんないとおしいきみのために 僕の愛は歌を奏でる 永遠に 永遠に あたしもハーモニカがほしくなった ●シャンプー ――ぼくにとって人生を狂わせた人は今まで四人居る 離婚した妻、結婚するきっかけになった娘、空。 ……そしてぼくの両親 これにはインパクトがあった あとがきで詠美さんがのべている。恐ろしいもの あたしもおなじく死、そして愛が怖い。詠美さんがおとうとさんを亡くしていたなんて知らなかった 40歳以上年上の男と、数年前20歳以上年下の男と付き合ったことのある山田詠美さんを尊敬する そして金原ひとみの解説もまた良い
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ママに貰って読んだ。彼女は山田詠美が好きみたい。でも中学生になったばかりのわたしが読むような内容ではなかったかもなあなんてぼんやりとしか思い出せない。もう一回読みたいな。
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山田詠美の物語って すごく好きか ちょっと苦手な作品に 分かれるイメージやけど この本は価値観 押しつけられてる感じが 全然しなくて 読みやすかった(*^^*) どの主人公も 自分とはあんまり似てなくて でも恋愛中の姿には わかる!って共感することが いっぱいでわくわくした★ ...
山田詠美の物語って すごく好きか ちょっと苦手な作品に 分かれるイメージやけど この本は価値観 押しつけられてる感じが 全然しなくて 読みやすかった(*^^*) どの主人公も 自分とはあんまり似てなくて でも恋愛中の姿には わかる!って共感することが いっぱいでわくわくした★ 「シャンプー」が好き! あとがきの 人との出会いが大好物っていうの すごくわかるし 瑞穂もそうでありたい! この姿勢大事にしたいな?
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高校生の時に読んだ感想としては「ふしだらな!」だったけど、何だか気に入って何度も読み返してしまう1冊。 特にMENUは素晴らしい。あの手紙を真似して、その時々の好きなものと嫌いなものを列挙する日記をつけていた。
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初・山田詠美作品。 5篇の短編集。 欲望と快楽が 少しも隠されず 表現されるかんじ!朝から読むにはあまりにキツイ。一言でいうと不健康な作品(笑) これは好き嫌いわかれるんだろなー そんなかんじでキツイキツイと思いながら読んでいたけど、いくつかの作品は、最終的にはなんだか淋し...
初・山田詠美作品。 5篇の短編集。 欲望と快楽が 少しも隠されず 表現されるかんじ!朝から読むにはあまりにキツイ。一言でいうと不健康な作品(笑) これは好き嫌いわかれるんだろなー そんなかんじでキツイキツイと思いながら読んでいたけど、いくつかの作品は、最終的にはなんだか淋しい気持ちになる結末が用意されていて、不思議な気持ちになった。 5つ目の『シャンプー』はわりと好きだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何度読んだか分からないけど、何度読んでも泣かされる あまりにも特別な一冊。 ラストで泣くのではなく、二人が愛しいというか切ないというかで しょっぱなから感情を揺さぶられまくるので危険です。 干からびてしまうので要ポカリ。 これからもきっと何度も読み返します。
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・自分をさし置いてひとりの人間を愛せるのは、そのために、他のすべての人々を破棄できる奴だけだ。 ・一番寂しくさせたくない人のことを、かけがえのないと呼ぶのではなかったか。 ・重荷なしで生きてくなんて、ぼくには出来ない。
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「シャンプー」のお父様がかっこいいと思った。 娘に、「あらかじめ狂った人生をプレゼントした。感謝するように」なんて普通言えないよ。 「フィエスタ」の切り口が面白い。 最初はびっくりしてなかなか読み進められなかった。 「姫君」の姫子はすごく自分に忠実な女の子。 羨ましいく...
「シャンプー」のお父様がかっこいいと思った。 娘に、「あらかじめ狂った人生をプレゼントした。感謝するように」なんて普通言えないよ。 「フィエスタ」の切り口が面白い。 最初はびっくりしてなかなか読み進められなかった。 「姫君」の姫子はすごく自分に忠実な女の子。 羨ましいくらい、お姫さま。 ハーモニカ。プリーズ!! ラストは悲しい。切ない。 10ccの快楽。素敵。 星は3.5って感じ。
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シャンプーが一番好きです。 表題の姫君は、わたしにとっては微妙。 シャンプーが一番、わたしが好きだった頃の山田詠美の雰囲気に近い気がします。 あとやっぱり、男の子主人公のMENUもいいです。
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