森の中の小さなテント の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
屋久島に登山をしに行った際に買った本。 本棚の整理をしていて数ページめくるうちに、また読み返してしまった。 著者の森との向き合い方は、現代の生活で失いつつあるものを思い起こさせてくれる本だと思う。夜の闇を知らない、雨に濡れることを嫌う、消費を繰り返すことに豊かさを見出す今の生活。木々は生まれた場所に根を張り、厳しい自然環境の中にもすっくと立ち尽くし、朽ちてなお新しい世代の命を育んでいる。自分もそうあれないか、そんな問いを繰り返し繰り返し、森との対話を通して投げかけてくる。大事な問だし、忘れてはいけないと思う。自然界の循環のように、無駄なく生きていけるようになりたい。
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