木曽川は語る の商品レビュー
手にとってよかった。久保田稔さん(研究会会長)の『川に生きる~長良川・揖斐川ものがたり』とあわせて必読である。 しかも長良揖斐ほどまでに、地域争いとかがドロドロしていないので、わかりやすいし、読みやすい。 そんなところにも、川としての性格の違いを感じるのである。 木曽川は、林業...
手にとってよかった。久保田稔さん(研究会会長)の『川に生きる~長良川・揖斐川ものがたり』とあわせて必読である。 しかも長良揖斐ほどまでに、地域争いとかがドロドロしていないので、わかりやすいし、読みやすい。 そんなところにも、川としての性格の違いを感じるのである。 木曽川は、林業、発電、扇状地、用水、あたりが肝であると感じた。 全体として記述内容のバランスがよく、それでいて読み物としてもたのしめる位深く掘り下げて描かれているのが良い。 よく知っていた内容もあるが、むしろ、材木流送の様子や土石流対応(デレーケ指導の大崖沢砂防など)といった上流のことから、佐屋川や七里の渡しといった下流のことまで、、さらには入鹿池のことなども、知らなかったことが多く、さすがの内容。 研究会としての著作ではあるが、やはり素材を会員(数名)から集めてから実際に編集した久保田氏の力による作ということになるのだろう。あぁ、一緒に仕事がしたかった…
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