大島清の不老の探求 の商品レビュー
私も若い頃は大島清さんのハウツー本をよく読んだものです。 本書もいつもの大島氏のエッセイですが、齢を重ねた現在、健康法や 自然豊かな環境に建てたサロン・ド・ゴリラでの交友関係に比重を置かれています。 好きな学問をして素晴らしい方々と交流して、こういう人生は理想的です。 ...
私も若い頃は大島清さんのハウツー本をよく読んだものです。 本書もいつもの大島氏のエッセイですが、齢を重ねた現在、健康法や 自然豊かな環境に建てたサロン・ド・ゴリラでの交友関係に比重を置かれています。 好きな学問をして素晴らしい方々と交流して、こういう人生は理想的です。 ただ、これは戦前と現在の軍国主義の時代の間の戦後民主主義が機能していた奇跡的に良き時代だから可能だったとも言えるのではないでしょうか。 例えば、戦前の軍国主義の時代では、 氏と共通する研究分野を持つ山本宣治や大石誠之助は弾圧を受けました。 一方、反知性主義的な安倍政権下の現在、短期的な成果を求められる今の学者先生は大島先生のような生活を送ることは可能なのかどうか。 政権に忖度して御用学者の地位を得ればいい生活が可能なんでしょうが。 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2019/07/15/201818
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