余白の愛 の商品レビュー
最近は数学者を題材に…
最近は数学者を題材にして話題になりましたが、初期作品であるこの本では速記者が題材になっています。独特の世界観が光っています。
文庫OFF
中公文庫版。速記者と…
中公文庫版。速記者との恋愛を描いた初期の小説。しっとりした、ふわりとした世界です。
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小川洋子さんの描くミステリアスな男性は本当に魅力的。 せつないけれど失っていくようで取り戻していく物語。 絵画で言うと印象派って感じがする。
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初めて小川洋子の作品を読んだが、なんて文章が綺麗なのだろう。 視覚から見える情報をこうも美しく文章にできるのは才能だなと思った。 この作品をきっかけに小川作品どんどん読んでいこうと思う。
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https://lib-opac.smt.city.sendai.jp/winj/opac/switch-detail.do?idx=0
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突発性難聴を患った主人公が速記者Yと出会った日を境に、彼の指に惹かれて意識を絡めとられていく。作中で紡がれている文章表現、描写が美しく静謐で、物語が終始細やかな霧雨の中で見え隠れするような、とても幻想的な作品。
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耳についての感覚とか、文学的だけど理解できる感じもあって、個性ある作品だと思った。 文学らしい描写だけじゃなくて、静かなトーンで進んでいく話もよかった。 けどわたしには少し文学らしさが強すぎて、若干物語としては不自然さも感じたかな、、
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この小説で卒論を書いた同期がいる。小川洋子作品の中でもトップで好きな小説だな、と思う。タイトルである「余白の愛」がなんなのか、いまだに答えを出せていない。突発性難聴、耳の中にある蝸牛と呼ばれる器官と関連して、ぐるぐる回る、渦や螺旋のモチーフを見つけてみるとおもしろい。ヒロが大好き...
この小説で卒論を書いた同期がいる。小川洋子作品の中でもトップで好きな小説だな、と思う。タイトルである「余白の愛」がなんなのか、いまだに答えを出せていない。突発性難聴、耳の中にある蝸牛と呼ばれる器官と関連して、ぐるぐる回る、渦や螺旋のモチーフを見つけてみるとおもしろい。ヒロが大好きで仕方ないんだな…
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分からないことをそのままにして神聖に保つよう努めてるみたいな、そういう雰囲気のお話 リトルアーリョヒンくらい好き
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ああー…読み終わってしまった… Yに最後に速記をしてもらった時のような終わりを見たくない気持ちがあって、残りのページを捲りたくなくてなかなか読み終われなかった。 いい意味で薬指の標本のような小説だった。薬指の標本は記憶を消してもう一度読みたい小説なので、読み進めていくたびに懐かしさと新しさをいっぺんに感じた。薬指の標本とこの余白の愛にある静謐で穢れないテイストがね、いいですよね。 なんだか長い白昼夢を主人公と一緒に見ているようなかんじだったな。
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