絵が殺した の商品レビュー
ブンさん総長のコンビ…
ブンさん総長のコンビから吉永・小沢のコンビにバトンタッチ。大坂府警捜査一課深町班の活躍を描いた刑事物。
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大阪府警捜査一課シリ…
大阪府警捜査一課シリーズでは3組目のコンビ吉永と小沢が登場。過去2組のコンビと比べると会話部分の軽快なテンポにはやや欠けるが、密室トリックや時刻アリバイトリックなど本格物。
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落ちは良かった。ストーリーもまあまあだった。 ただ登場人物が関西弁でやりとりしているのが、あまり好みではなかった。 冗談を交えて会話しているのだが、それを受け入れられなかった。読むのがしんどい。
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岬で墜落死した日本画家の死体が筍山で白骨死体として発見される。大阪、京都、金沢、山口と捜査は続く。贋作と画商、美術界という狭い世界の醜い関係が謎を作っていく。主人公の刑事が食いしん坊で食事の表現が面白い。 携帯電話のない時代のミステリー。 今にないよさがあった。
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2020.09.読了 古さを感じさせないなー。全然楽しめる。 黒川先生のおかげで絵画に詳しくなったし(笑) 途中、こんな結末かな?とヨメてしまったが、だからといってその先がつまらなくなるわけではないのが黒川先生の腕ですなー。
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美術業界の内幕を描いた作品。美術業界では贋作があたりまえで、有名画廊も美術館も一度は贋作をつかまされているという。小説では有名画廊の慇懃無札な態度。いかがわしい風呂敷画廊の男。美術業界の秘密主義などが描かれている。 売るに売られぬバブルの絵という新聞記事があった。日本はバブルで金がだぶついていた時、世界から名画を買い漁っている。ゴッホの「ひまわり」53億円。同じくゴッホの「医師ガッシュの肖像」は125億円で購入している。 これに刺激され投機の対象で絵画を買った人達は、株や不動産と同じく絵画相場も暴落。絵画を売って現金化しようとすると、希望価格と現実の価格が違いすぎて、簡単には売れないという。
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今回の主役は、これまでの「総田、ブンさん(文田)」らとは別のコンビだが、面白いキャラクターの組み合わせ。 絵画業界の裏側を描きつつ、凝ったプロットで一気に読了。 黒川作品の絶妙でユルい大阪弁のかけあいも健在。 ホンマ、オモロい。
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黒川博行さんの警察小説。 「海と稜線」「ドアの向こうに」で活躍した総長とブンさんと同じ深町班のハンサムコップ吉永誠一が主人公。竹林で見つかった白骨遺体。その後に起こる不可解な自殺。日本画の贋作をめぐる、画家や画商たちの裏側を捜査していく。 贋作の裏側の駆け引き、難しかったー。...
黒川博行さんの警察小説。 「海と稜線」「ドアの向こうに」で活躍した総長とブンさんと同じ深町班のハンサムコップ吉永誠一が主人公。竹林で見つかった白骨遺体。その後に起こる不可解な自殺。日本画の贋作をめぐる、画家や画商たちの裏側を捜査していく。 贋作の裏側の駆け引き、難しかったー。けれど、今回も探偵役である刑事たちのキャラクタが魅力的で楽しく読めました。
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大阪府警シリーズの一つとのこと。このシリーズを読むのは恐らく2作目。いろいろなコンビが存在するようですが、このコンビ結構好きかも。とは言いつつ、それ以上に胡散臭い美術ブローカーとのやり取りが卓越した軽妙さで面白かった。それだけに終盤の展開は切ない。美術界の裏側の描写も秀逸で、とても面白かった作品。
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