人体常在菌のはなし の商品レビュー
どんな人でも菌はいる…
どんな人でも菌はいるのだ、それが人間だということ。
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人間はその体の中や皮膚の上に自分の細胞の数よりも多い 「菌」を持っている。それは決して人に害を及ぼすものでは ない。それどころかそれらと共生して「菌を飼う」「菌を 育てる」という意識を持たなければならないというお話。 けだしごもっとも。抗菌と名の付いた商品に対する違和感が 見事に...
人間はその体の中や皮膚の上に自分の細胞の数よりも多い 「菌」を持っている。それは決して人に害を及ぼすものでは ない。それどころかそれらと共生して「菌を飼う」「菌を 育てる」という意識を持たなければならないというお話。 けだしごもっとも。抗菌と名の付いた商品に対する違和感が 見事に説明されていてスッとする思い。子どもは泥んこに なって育つべし。もちろん不潔にしていいというわけでは ない。そこはバランスが大切。人体からして動的なバランス の上に成り立っているものなのだから。
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◆漫画「もやしもん」作者も勧める本書は、「菌」への愛に溢れた科学啓蒙書。美容と健康を実現したいなら、化粧やサプリメント服用ではなく、密着している菌を「育菌」すべし◆ 2004年刊行。 著者は大阪女子学園短期大学非常勤講師の医学博士(元東京大学医学部研究員、同総合研究博物館客員研...
◆漫画「もやしもん」作者も勧める本書は、「菌」への愛に溢れた科学啓蒙書。美容と健康を実現したいなら、化粧やサプリメント服用ではなく、密着している菌を「育菌」すべし◆ 2004年刊行。 著者は大阪女子学園短期大学非常勤講師の医学博士(元東京大学医学部研究員、同総合研究博物館客員研究員)。 副題の正しさを具体的に、かつ細胞生物学、生物生態学的メカニズムを踏まえて叙述する。 そして、所々、菌を擬人化した愛溢れる表現が微笑ましく読める一書である。 さて、ビフィズス菌が腸内細菌として重視され、また腸内フローラが健康にとって重要ということは、科学番組でも取り上げられてきている。刊行時を見ると、本書は一般普及書という観点で、その嚆矢とも言うべき書ではなかろうか。 本書の内容を列挙すると、 ① 腸内常在菌。 ② 皮膚常在菌に触れ、 ③ 善玉菌や無害菌を「育菌」することの意味。 ④ その方法論 とに区分できる。 ①は腸内フローラの必要性、すなわちそれらがアレルギーや病源菌撃退に関わっており、つまり免疫機構の活性化、健康維持増進にも係る事実を開陳していく。 ②は美容と大きく関連しているが、異様な清潔志向、殺菌志向の愚と無害菌としての表皮ブドウ球菌の意義を、菌コロニー形成のメカニズムと共に開陳する。 この①②を受けて③④。「育菌」の必要性=無闇な殺菌の愚は、皮膚においては保湿・皮膚防御の観点から、適度な皮脂の必要性と皮脂が齎す無害菌・表皮ブドウ球菌。この繁殖コロニーが、有害菌の大量繁殖、日和見菌の有害化を阻止する様を叙述。 この基本メカニズムを踏まえ、腸内に関し、バランス良き食事、発酵食品の重視(味噌、醤油、納豆やチーズ)、中でもオリゴ糖とセットにビフィズス菌(ヨーグルト)摂取の重要性を説く。 また皮膚表層菌の無害化の点で、過度の洗剤利用の手洗いの防止(ただし手洗いを一切しないのもNG。また、状況や職業では、通常以上に徹底した手洗いが必要な場面も多々ある)と、入浴時には蒸れる部分限定の洗剤洗い。ストレス回避のための良き睡眠とバランスよき食事、汗をかくことを忌避しない等、納得の指摘が数多。 なぜこうなったのか社会科学的・人文科学的な分析も必要な、現代日本の過度の清潔志向。これに対する警鐘であっても、清潔志向の目的の一である、美容の観点から議論されれば、受け手の納得感は高いに違いない。 ところで、帯にはマンガ、そしてアニメーション化もされた「もやしもん」原作者、石川雅之氏の推薦文と挿絵があり、彼の作品のファンの方なら本書の内容的にも充分楽しめるだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
常在菌叢をいかに保持するかで人の健康が左右される。清潔過多でかえって悪玉菌が増えることもある。オリゴ糖は有名だが、表皮を守るためにキシリトールと一緒にアロマオイルなどに入っているファルネソールを使うと良いらしい。
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本を読み始めたときは、菌が身体中にいることを想像して、ちょっと寒気を感じてしまった。菌がいることが自然なことということを忘れていた。 宇津木式スキンケアの本と同時に読んだため内容がごっちゃになってしまった。 理解のために、時間をおいて、読み直した方がよさそう。 環境汚染は自分...
本を読み始めたときは、菌が身体中にいることを想像して、ちょっと寒気を感じてしまった。菌がいることが自然なことということを忘れていた。 宇津木式スキンケアの本と同時に読んだため内容がごっちゃになってしまった。 理解のために、時間をおいて、読み直した方がよさそう。 環境汚染は自分の身体を汚すこと/手軽に食べれるものは、発酵食品であっても、思うほどの効果は得られない/皮膚や唾液、胃酸はバリア/経口免疫寛容:口から食べるものに免疫反応を起こさないこと →アレルギー抑制作用に腸内常在菌が関係?/菌に多少の病原性があっても、一概に排除とはならない不思議/乳酸で腸内を酸性に保つ/働きが状況で変わる「日和見菌」/ビフィズス菌などの有益な菌を育てれば問題が起きない/消化のあとに残る食物繊維が菌や腸によい/いいウンチは水に浮き、黄金色/十色食のバランスがおすすめ(赤橙黄緑青白紫茶黒ピンク)/菌のテリトリーがうまくいけばこちらも安泰/表皮は28日で生まれ変わる/黄色と表皮ブドウ菌は病原性の有無が違う。黄色~が傷口や食品につくとよくない+アトピー性皮膚炎にも関係ありそう/紫外線は菌にもよくない/菌やヒトの動物としての面で、高温多湿がよい→汗を嫌わない/香水+体臭=その人独自の香り/全体を洗いすぎず、アポクリン腺を清潔に保つ心がけ/身体一部の冷えも熱も全体に拡がる/常在菌は汚れとして落とすべきものではない
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※このレビューにはネタバレを含みます
人体のなかには多くの細菌が生息している。その細菌が身体の栄養素を吸収する助けをしている。 また、アレルギーや花粉症などの現代病の原因が身体の細菌不足であるとも語っている。 衛生衛生と言われるようになったが、それによる弊害として細菌不足が言われている。 腸に関する本を読んだため関連本として読みました。おすすめの1冊です。
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https://ciel-myworld.hatenablog.com/entry/2020/12/18/070000 菌についてわかりやすく書かれている。菌への愛がすごい!笑 すべての菌が悪いわけではなく、洗いすぎは良くないなどはなんとなく知っていたが、日和見菌や手洗いのレベル...
https://ciel-myworld.hatenablog.com/entry/2020/12/18/070000 菌についてわかりやすく書かれている。菌への愛がすごい!笑 すべての菌が悪いわけではなく、洗いすぎは良くないなどはなんとなく知っていたが、日和見菌や手洗いのレベル、キシリトールの効能、さらにはそれを手助けるファルネソールなど色々へぇーってなることが載っていた。 ところでお風呂にカビが生えにくくするには冷水をかけるんだと思ってたんだけど、熱湯が正しいの?
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人体の細胞数よりも人体常在菌の細胞数が約10倍も多いことは知っていたが、これらの菌に様々な効用があることが分かった.共存することの重要性を強調していたが、無意味なサプリメントの弊害をもっと強調してほしい.
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生物学に括って良いかどうかチョット考えるところではあるが・・・ さて、生物は互いに共生していて実は体内にもいろんな異生物がいることは認識してはいたが、実のところ細胞の数より遙かに多い菌類が生息為ているのである。しかもおなかの中だけかと思っていたら、肌ににも表皮ブドウ球菌他の菌類が...
生物学に括って良いかどうかチョット考えるところではあるが・・・ さて、生物は互いに共生していて実は体内にもいろんな異生物がいることは認識してはいたが、実のところ細胞の数より遙かに多い菌類が生息為ているのである。しかもおなかの中だけかと思っていたら、肌ににも表皮ブドウ球菌他の菌類が生息しており肌を守ってくれたり反対にいろいろとトラブルを起こしてくれたりしているらしい。 菌類にも人間にとって良い働きをするのもいればトラブルメーカーもいる。良い働きをする菌でも体調が悪くなったりストレスがたまったりすると害をなす著者の青木先生いうところの日和見菌と言うのもいる。 そこで育菌をせんといかんというのが青木先生の主張である。これがなかなか難しい。皮膚には善玉表皮ブドウ球菌がいるかと思えば悪玉黄色ブドウ球菌もいる。あの食中毒で有名なのも結構皮膚にいるそうな。数が多くなければトラブルにはならないのだ。しかし怪しげな菌を撲滅すべくごしごしと体を洗っていると表皮ブドウ球菌のように肌を守ってくれている菌もいなくなる。 潔癖なまでな清潔にこだわるのでなくちょっと昔のように適度に汗をかく生活をし、休みの日には進んで野に出ようというのが正しい育菌者の姿と言うことらしい。こんな感じの説教臭い論調になりがちなのが玉に傷ではあるのだが、含蓄深い本である。
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人間の腸や皮膚に棲みついている「常在菌」が健康と美容を支えていると説明している。消化管内には100種類の常在菌が100兆個いると言われており、その重さの合計は1キロ以上というから驚く。有益な菌を積極的に育てることの重要性を説いており、育菌のやり方とその成果を大便から判断する方法な...
人間の腸や皮膚に棲みついている「常在菌」が健康と美容を支えていると説明している。消化管内には100種類の常在菌が100兆個いると言われており、その重さの合計は1キロ以上というから驚く。有益な菌を積極的に育てることの重要性を説いており、育菌のやり方とその成果を大便から判断する方法などが紹介されている。
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