図解でわかる線型代数 の商品レビュー

野崎亮太(著者)

2017/11/02

複素数体との同型の話が分かりやすく書かれており，興味深かった。

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　抽象化とか数学的思考というとむずかしいことのように思っている人が多いのですが，実際には逆で，複雑怪奇な世の中を気が抜けるほど単純にとらえてみるのが数学的思考といえます。(p.19)

　人間というのはとっかかりがないと物事を把握できないので，やたらとデータを並べたがり，それで対象を理解できたような気になりますが、そもそも情報というのは，設定したある基準に従って見える値に過ぎないのですから，きわめて限定的なのです。つまり，設定した基準の外ではまったく意味を成さないのが情報であり，データであるということです。
　情報を羅列することと，そこから何かが理解できるかどうかということは，まったく別の問題なのです。(p.24)

表面的な表われの違いを乗り越えて，存在の本質に直截に迫ろうとするのが数学の営みです。見た目の数値に右往左往するのは，数学的営みとは対極にあることなのです。(p.24)

2013/08/09

線形代数はどんなものか計算よりも、その仕組みを説明した本。

図解なので、線形代数の基本がわかりやすいと思う。