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里の国の中世 の商品レビュー

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2020/02/20

第1章 平安時代末期の常陸・北下総(十世紀の社会変動と国制改革;平忠常の乱と奥羽の動乱;保元・平治の乱と平氏の支配;荘園・公領制の形成とその実態;神社の中世的再編成) 第2章 鎌倉時代の常陸・北下総(鎌倉幕府の成立;承久の乱前後;鎌倉前期の荘園・公領と社会;宝治合戦から霜月騒動へ...

第1章 平安時代末期の常陸・北下総(十世紀の社会変動と国制改革;平忠常の乱と奥羽の動乱;保元・平治の乱と平氏の支配;荘園・公領制の形成とその実態;神社の中世的再編成) 第2章 鎌倉時代の常陸・北下総(鎌倉幕府の成立;承久の乱前後;鎌倉前期の荘園・公領と社会;宝治合戦から霜月騒動へ;鎌倉後期の荘園・公領と社会;北条氏の滅亡) 著者:網野善彦(1928-2004、山梨県、日本史) 解説:堤禎子(1944-、日本史)

Posted byブクログ

2017/01/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

2004年(底本1986年)刊行。茨城県の県史から著者執筆の中世史(一部平安中期を含む)部分を抜粋したもの。県史という縛りがあるからかもしれないが、各種職や土地支配権を有する者の人的変遷も細かく書かれ、また、平安期中期以降の東北・東国騒乱との連関も描かれている一方、全体の分量は少なめなので、時代を通底する視点が叙述されたとは言いがたい(ただし、こちらに荘園制とその支配構造、時代変遷・変質についての理解が足りない可能性も高い。里→当然、荘園が問題になる)。要再読。

Posted byブクログ

2011/03/08

網野善彦の「茨城県史」執筆分を再構成した本。平安時代、将門の乱から鎌倉時代末の常陸・北下総の社会を生き生きと描き出している。引用する史料は『吾妻鏡』のようないわゆる正史だけではなく、「大中臣氏略系図」のような巷間に埋れていたかのような史料まで、広範囲に及んでいる。こうした史料を闊...

網野善彦の「茨城県史」執筆分を再構成した本。平安時代、将門の乱から鎌倉時代末の常陸・北下総の社会を生き生きと描き出している。引用する史料は『吾妻鏡』のようないわゆる正史だけではなく、「大中臣氏略系図」のような巷間に埋れていたかのような史料まで、広範囲に及んでいる。こうした史料を闊達自在に駆使して歴史を物語る氏の著作の魅力が、この本からもまたよくにじみ出ている。

Posted byブクログ