形の科学百科事典 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
形に関する科学的な事項が満載。 今日まで、この事典を利用しなかったのが残念です。 構造については、構造形、構造解析、構造異形が見出し語になっていました。 構造形:結晶 構造解析:力学 構造異形:癌細胞 全く異なる分野では、構造という用語が、特定の意味で使われていることが分かります。 対称性は、より多くの事項で索引語になっていました。 目、デカゴナル準結晶の対称性と構造(準結晶では回転対称性を持つ)、自然に見るフラクタル(自己相似)、反応と拡散により生じる時空パターン(反応拡散系での対称性、アインシュタイン(電磁気学における非対称の問題)、最密球配置問題と結晶群、家紋(ボーアは、complementarity相補性を表現するものとして、老子の引用を紋に採用した)。 一見関係のなさそうな、家紋が、相補性の象徴として利用されているところが味噌でしょうか。 著者の気合が違います。
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