永遠の館の殺人 の商品レビュー
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トリッキーな作風で知られる若手作家2人がタッグを組んだ、超絶技巧のミステリ。
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稀代のトリックメーカーである両者が、読者にとてつもないトリックを仕掛けます。
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ザ・本格という感じで面白かった。館での殺人の実行犯については手がかりが少なかったようにも感じたが、館に隠された秘密のほうが興味をそそり、実に現実離れしたものでよかった。伏線というか、ある程度明言に近い形だったので予想はしやすかったと思うが、程度が想像を超えてくる感じで、インパクト...
ザ・本格という感じで面白かった。館での殺人の実行犯については手がかりが少なかったようにも感じたが、館に隠された秘密のほうが興味をそそり、実に現実離れしたものでよかった。伏線というか、ある程度明言に近い形だったので予想はしやすかったと思うが、程度が想像を超えてくる感じで、インパクトとしては時計館の殺人に匹敵するような。 死体の描写がややグロめで、出だしは少しキツかったが、ところどころで我慢すればそれほど問題はなかった。
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『館』という言葉に弱く、見取り図とか載ってるとワクワクします。何故こんな館を建てたかの理由や殺人の理由、各章ごとに交互に書かれる場面の違いが最後に全て説明されて(内容の説得力や善し悪しはさておき)スッキリできました。なんだかんだで久しぶりの一気読みでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
館ものかつシリアルキラー! パートがふたつに分かれていて交流がないことから怪しいな~とは思っていたけれど「小型テレビ」「砂嵐」といった言葉で確信できた。インターネットの難しい話はなんのためにあるんだろうと思ったけれど現代であることを説明するためだったんだと納得した。携帯電話を誰一人使っていないこと(電波が届かないという描写すらない)、ドラマがやたら古めかしいのも伏線だったのかも。時代の謎が解ければ犯人の女(=20代)の正体もわかるので、可愛い描写を読みつつにやにやしてしまった。 事件自体はぽんぽん人が死んでいく好みのジャンル。入れ替えトリック、幼女が拳銃発射で命中なんかはだいぶ無理矢理だし、男性ホルモン注射でヒゲ生えてるの☆って反則すれすれ。真咲のほうは「やたらと甲高い声」っていうのが伏線だったのかな。館の特性も思ってたより生かしきれてないし、殺人後の艶めかしいシーンは不要。殺人に興奮する設定よりも絶望していたり知的探求心に無邪気に従っていたりしてほしかった。 ただ肝のネタや犯行動機はめちゃくちゃ好みだし、『永遠の館』というネーミングセンスもいいので★4。 新しいママ、という個人を認めない概念だと誰かを愛することなんてないんだろうなあ、と考えて少し切なくなりつつ、彼女の成長に万歳です。
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「キラーエックス」シリーズ完結編。「キラーエックス」の真実が明かされる本書は吹雪の山荘もの! さて、どうしてここは「永遠の館」なんだろう、と思いつつ読んでいたけれど、それは最後まで読めば判明。というより、この部分がメインかな。「狂気の論理」とでもいうやつか、この観念にはびっくり。...
「キラーエックス」シリーズ完結編。「キラーエックス」の真実が明かされる本書は吹雪の山荘もの! さて、どうしてここは「永遠の館」なんだろう、と思いつつ読んでいたけれど、それは最後まで読めば判明。というより、この部分がメインかな。「狂気の論理」とでもいうやつか、この観念にはびっくり。たしかに伏線はあったんだなあ。感服。 猟奇度が案外高いので要注意(この部分を書かれたのは二階堂さんなのか……)。でもその分インパクトも高いので、個人的にはかなりお気に入りの一作。
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「雪山で孤立した屋敷内で起こる殺人と死体消失」、そして都会でおきている「娼婦殺人事件」は関係があるのか??世間を騒がせているキラーエックスは一体誰なのか?!死体の描写がなまなましく想像に堪えません。しかし、キラーエックスのイラストはかわいいです。交互に書かれる2つの事件の関連性は...
「雪山で孤立した屋敷内で起こる殺人と死体消失」、そして都会でおきている「娼婦殺人事件」は関係があるのか??世間を騒がせているキラーエックスは一体誰なのか?!死体の描写がなまなましく想像に堪えません。しかし、キラーエックスのイラストはかわいいです。交互に書かれる2つの事件の関連性は意外でしたが、動機には唖然としました。
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