アニメと思春期のこころ の商品レビュー
ピア・サポーターズSさんのおすすめ本です。 「この本では、いかにアニメが思春期の子供たちにとっての心理的療法の役目を果たしているかが書かれています。 アニメが持つ力やアニメによる影響について感じさせられる本なので、アニメが好きな方やアニメに縁のない方もぜひ読んでみてください!」 ...
ピア・サポーターズSさんのおすすめ本です。 「この本では、いかにアニメが思春期の子供たちにとっての心理的療法の役目を果たしているかが書かれています。 アニメが持つ力やアニメによる影響について感じさせられる本なので、アニメが好きな方やアニメに縁のない方もぜひ読んでみてください!」 最新の所在はOPACを確認してください。 TEA-OPACへのリンクはこちら↓ https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00206125
Posted by
ユング派の心理学者の著者が、アニメのキャラクターにみずからの心をかさねるローティーンの少女たちの心に迫る本です。とりあげられている作品は、『美少女戦士セーラームーン』『スレイヤーズ』 『新世紀エヴァンゲリオン』『少女革命ウテナ』『カードキャプターさくら』など、90年代後半に流行し...
ユング派の心理学者の著者が、アニメのキャラクターにみずからの心をかさねるローティーンの少女たちの心に迫る本です。とりあげられている作品は、『美少女戦士セーラームーン』『スレイヤーズ』 『新世紀エヴァンゲリオン』『少女革命ウテナ』『カードキャプターさくら』など、90年代後半に流行したものが中心です。 斎藤環や東浩紀、宇野常寛といった論者たちの論考と比較すると、ユング派的な楽天性が目立つように思います。もちろん男性のアニメファンを念頭に置いた評論と、思春期の少女たちを念頭に置いた考察を単純に比較することはできないのですが、少なくとも本書にとりあげられている作品は、男性のアニメファンの視点を外して論じることができるとは思えません。また、著者の論じるように少女たちがこれらの作品を通して「内面化」ないし(ユング派の言葉で言えば)「個性化」を果たしているのだとすれば、それは男性の視線を彼女たちが内面化してしまうことになるのではないか、という問題に踏み込んでいかざるをえないはずですが、本書にはそうした問題意識は見られないように思います。
Posted by
わかりやすい内容。さすが京大。というお粗末な感想が先。 自分自身の思春期と照らして,現在の自分のルーツやその中身をなんとなく掘り返して眺めるいい機会になった。 私自身,父親不在の中,母親をイベント的に強烈に体験していて,超自我の部分が暴力的でヒステリックで絶対的で両価的なものに...
わかりやすい内容。さすが京大。というお粗末な感想が先。 自分自身の思春期と照らして,現在の自分のルーツやその中身をなんとなく掘り返して眺めるいい機会になった。 私自身,父親不在の中,母親をイベント的に強烈に体験していて,超自我の部分が暴力的でヒステリックで絶対的で両価的なものになっているし,そこに反することは死ぬことを意味している。現実は厳しい。今もそうだし,ずっとこの23年間ファンタジーに逃げ続けて現実と離れて,自己愛も肥大化しているし,おおよそ自分を守ることだけで必死になっている。 一歩外からその状態を眺められたのは,一歩だったかと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者はユング派の人。内容はイマイチな感じ。。アニメについて解説するのが、ユング理論だけでなく、ユング理論にないところはフロイト理論をもってきている。なんか、自分の考えを言うためだけに、それに合う理論をあちこちから取ってきている印象だった。また、アニメの解説も偏っている。自分の興味のあるところしか解説していない。自分の疑問を解消したかったのか。まぁ、本の中でも「現場の人にはバカにされるかもしれないが、こんなことを大真面目に語っている人がいてもいいではないか。」というようなことを書いてたから、自覚はあるみたい。面白いと感じるところと、そうでないところの落差はあったな。これを読んでも「ウロボスの神」「集合的無意識」が何なのかは分からなかった。。うーん、苦手な世界かな(^ ^;)
Posted by
面白かった。ヱヴァンゲリヲンの、精神分析的な解釈とか、とても興味深かった。それにしても、中学とかのスクールカウンセラーって大変そう。
Posted by
エヴァとウテナが見たくなった。 セーラームーンみてたけど、今のプリキュア感覚だったから内容は曖昧にしか覚えてなかった。 アニメってそんな深い意味があるんだね。
Posted by
お馴染の作品を心理学的に読み説くとどうなるかといった類のもの。 専門的だけど変に重くなくとても面白い。 今まで読んだ中でエヴァの旧劇場版の解説が一番しっくりきた。
Posted by
中々興味深かった。 精神分析的視点でアニメとケースについて書いてある(しかも読みやすい文章で)というのは中々ないと思う。 あまり精神分析は好きではないのだけど、良かったかな。 エヴァの項がやはり面白い。
Posted by
- 1