妣たちの国 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やはりこの度も、女史の世界に惹きこまれてしまいました。彼岸と此岸、夢と現のあいだをゆったりと揺蕩う様がなんとも不思議な気持ちにさせられます。ところで、見る夢すべてが天然色だと仰る女史には、水銀に毒された不知火海はどのような色で夢に現れたのでしょうか。そして、ときどき触れられる水俣のことや狂女であった祖母のはなしが切ないのです。だから、きっと私は『苦海浄土』を繰り返し読むのでしょう。
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ほんの少し考えてみてもわたしどもは、無目的のように振る舞うものたちに、哀しみの部分を受け持たせ、捨てさって来たようにおもいます。 感性の源のようなものが確かにくずれてきている。
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