崖の国物語(5) の商品レビュー
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時系列はさらに進みます。 空賊の要であった浮遊石が 病気にかかってしまい、役に立たなくなってしまいます。 崖の国の主は陸になったのですが やはりサンタフラスクの腐敗は完全には 収まっておらずまたもや地上で醜い争いが 繰り広げられることとなります。 そんなさなかに選ばれた 三人の司書勲士たちは過酷な旅を 超えて新たなる研究をしようとしますが… 懐かしい人が出てきます。 ここまできちんと読んでいれば少しだけ ニンマリできることでしょう。 ただし、会った時期は悲しいものでしたが。
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時代は飛んでトヴィックの時代から50年後。 すっかり様変わりした世界と、 年老いて不幸な境遇にある、かつての英雄達。 読んでいて切ない気分にされられました。 そんな中学問を目指す少年ルークの、 自由の森への旅。そこでの出来事などは、 暗い時代の希望とも思える爽やか...
時代は飛んでトヴィックの時代から50年後。 すっかり様変わりした世界と、 年老いて不幸な境遇にある、かつての英雄達。 読んでいて切ない気分にされられました。 そんな中学問を目指す少年ルークの、 自由の森への旅。そこでの出来事などは、 暗い時代の希望とも思える爽やかな仕上がりになっています。 懐かしの脇役達も時々現れて楽しませてくれました。 バッタのトウィーゼルは、 ほんとにいい人だった・・ 行方が分からなくなっていたシュゴ鳥も、 最後の最後で登場して、 トヴィックと去っていくシーンは、 少し感動しました。
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登場人物の名前を見て、トウィッグがあった時点で心踊った。 この崖の国物語は粋な老人たちが活躍する場面が多くて、ニヤリとしてしまう。 毎回、クライマックスに差し掛かって来たあたりからの盛り上がりが期待を裏切らないので、心の中でひっそりと歓声を送っている。 若かりし頃の面影がなくなっ...
登場人物の名前を見て、トウィッグがあった時点で心踊った。 この崖の国物語は粋な老人たちが活躍する場面が多くて、ニヤリとしてしまう。 毎回、クライマックスに差し掛かって来たあたりからの盛り上がりが期待を裏切らないので、心の中でひっそりと歓声を送っている。 若かりし頃の面影がなくなったカウルクエイプだけれど、巻物を忘れず持っていく所がもう… 次巻も期待。
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※このレビューにはネタバレを含みます
今度は孤児として拾われ、大図書館の下級司書から始まるルークの物語。この5巻では語られていませんが、今までの流れでいけばこのルークも、どこかで雲のオオカミたちと血縁関係となるのでしょうか。 ルークの時代、浮遊石は石の巣病に侵され、空賊船は姿を消し、神聖都市サンタフラクスは滅亡の危機にあります。大図書館はサンタフラクスを追われ、旧地上町の地下に押し込まれています。そこから出て研究を続けるためには司書ク勲士に選ばれ、深森に旅立たなければなりません。孤児であるルークにはそんなチャンスは巡って来ない…と思いきや、上級司書の息子であり親友のフェリックスより先に、ルークは司書勲士の資格を得て深森へ旅立つことになります。 大湿地海道を抜け、海賊船長のヴァルプーン(なんと、3巻のあの奴隷船の船長の息子!)を助け、奴隷売買の東オオモズ市場に潜り、自由の森にやっとたどり着きます。そこで一人乗りの飛翔機を作り宙駆けを覚え、ついには深森へと入っていきます。 ルークの研究はこの物語ではお馴染、優しい心を持った巨体のオオハグレグマの研究です。鋳物地帯で奴隷となっているオオハグレグマを救い、友だちとなるオオハグレグマを見つけ、ついには大いなる集会にも立ち合うことに。そこにはなんと、変わり果てた姿のトゥイッグとの出会いも。もちろん、かつての最高位学者カウルクエイプとも出会います。どうやら二人とも、物語が終わったあと幸せに暮らしていたばかりではなかったようですが…。 カウルクエイプを救うため、石の巣病にかからず最後まで残っていたトゥイッグの空賊船を使って、「夜の守護聖団」に立ち向かい救い出します。これが、サブトイトルの「最後の空賊」となるわけですが…。 崖の国を広範囲に渡った冒険自体もさることながら、今回は主人公以外の登場人物も魅力的です。親友でありながら司書勲士に選ばれなかったフェリックス、同じく司書勲士の率直で優しいマグダ、夜の守護聖団に属しながら罪悪感を抱き始めるザンス、そしてもちろん、懐かしい顔ぶれたち。 今までになく、登場人物の内面に迫りつつある物語となっています。 ルークのお話も3部作になるようなので、ますます続きが楽しみに。
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図書館で借りました。 児童書。ファンタジー。異世界。 三巻でトウィッグが世界を救い、大河の源へ仲間を迎えに行ってから、五十年後。 浮遊石は病によってその力を失った。 下水道の図書館の下級司書の少年ルークはある日、外の世界に出ることを許される。 ルークはトウィッグの息...
図書館で借りました。 児童書。ファンタジー。異世界。 三巻でトウィッグが世界を救い、大河の源へ仲間を迎えに行ってから、五十年後。 浮遊石は病によってその力を失った。 下水道の図書館の下級司書の少年ルークはある日、外の世界に出ることを許される。 ルークはトウィッグの息子、というわけではない。 そしてルークはトウィッグに深森で出会う。 残酷な真実が明らかにされる。 大河の源に帰り着くことのできなかったトウィッグ。老いて、船員すべてを失い、船を棄て、それでも歩いてでも大河の源へと向かい、仲間に会うことを諦めない老人。 あの輝かしく、誇らしそうなトウィッグの姿を三巻最後に見ていただけに、残酷すぎる。 だが、トウィッグは絶望しても、変わらない。前向きだ。 ルークからかつての親友が幽閉されていることを聞きつけて、彼を救い出すことを決意。 ルークと行動をともにする。 新しく登場したのは飛翔機。一人のりの帆船というか、バイクみたいなもの。けっこう自由自在に飛ぶ。
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トウィッグが空賊船の船長になってから50年後の世界。新しい主人公、図書館司書のルークが”オオハグレグマ”の研究のために2人の仲間と一緒に深森に旅立ち、様々な冒険を経験するわけですが…これまでの話の伏線があちこちで飛び出してきて、さらに崖の国の世界が広がっていくように感じました。読...
トウィッグが空賊船の船長になってから50年後の世界。新しい主人公、図書館司書のルークが”オオハグレグマ”の研究のために2人の仲間と一緒に深森に旅立ち、様々な冒険を経験するわけですが…これまでの話の伏線があちこちで飛び出してきて、さらに崖の国の世界が広がっていくように感じました。読めば読むほどおもしろくなってきます。
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トウィッグ船長の時代から下ること50数年、 すっかりかわってしまった崖の国で 学者の卵ルーク少年の大冒険。
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