コンプリート・ロボット の商品レビュー
イライジャとダニールのミラー・イメージが読みたくて図書館で借りるか購入するか悩んでいましたが、中古店に並んでいたので思い切って購入しました。余裕で諭吉が飛んでいってしまいましたが。 アシモフ自身が作ったロボット三原則だとしても、このシステムをこれほどまで利用して作品を書けるのは...
イライジャとダニールのミラー・イメージが読みたくて図書館で借りるか購入するか悩んでいましたが、中古店に並んでいたので思い切って購入しました。余裕で諭吉が飛んでいってしまいましたが。 アシモフ自身が作ったロボット三原則だとしても、このシステムをこれほどまで利用して作品を書けるのはさすがとしか言えません。 読みたかったミラー・イメージは鋼鉄都市シリーズをまた読み返そうと思うくらい面白かったです。 この作品もですが、全編通してロボット三原則をふまえた論理ストーリーです。 巻末に行くに従って内容が難しくなるように感じました。特にロボット心理学者のスーザン・キャルヴィンの話はとても難しく、しかしロボット心理学という内容に合致していてとても面白く読めました。 作中に地球から宇宙への移住や宇宙航行の開発も書かれているので、ロボットがあったからこそ発展したのがわかり、ファウンデーションを読んでいる方はより面白く読めると思います。私はそうでした。 おすすめしたいところですが、いかんせん絶版なのが悔やまれる。文庫で再発行か電子化してほしいところですね。
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アシモフの描くロボットは暴走まして反逆など思いもよらない、『ロボット法三原則』で条件付けられている。(二世紀のユダヤ王国滅亡以降、流浪の民となり軍など組織的抵抗を放棄し迫害を甘受してきたユダヤ人のように)ときとして(人間が愚かなことに不満で)叛意を抱かないこともないが実行しそうに...
アシモフの描くロボットは暴走まして反逆など思いもよらない、『ロボット法三原則』で条件付けられている。(二世紀のユダヤ王国滅亡以降、流浪の民となり軍など組織的抵抗を放棄し迫害を甘受してきたユダヤ人のように)ときとして(人間が愚かなことに不満で)叛意を抱かないこともないが実行しそうになると頭脳がショートしてしまう構造。PKD世界のアンドロイドが(被圧迫民族であるかのように)創造主である人間に潜在的怨みを抱いていてコントロールを外れると人間への殺意満々と対称的。 人間が神でなく自傷行為に等しい愚行をすることに気づいた彼らはひそかに干渉して…
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アシモフのロボットものが31編もおさめられた短編集。 いくつか難しい話もあるが、多くの話にオチがあり面白かった。話がわかりにくいと言っても、おそらく翻訳の問題であり、作者の言い回し自体は分かりやすいものだと思う。 印象に残ったのは、まずはロビイ。最後が本当に素晴らしい。それか...
アシモフのロボットものが31編もおさめられた短編集。 いくつか難しい話もあるが、多くの話にオチがあり面白かった。話がわかりにくいと言っても、おそらく翻訳の問題であり、作者の言い回し自体は分かりやすいものだと思う。 印象に残ったのは、まずはロビイ。最後が本当に素晴らしい。それから、お気に召すこと請け合いと校正である。 とにかく作者の発想力が凄いと思わされる。
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アシモフのロボットものを集めた短編集。コンプリートというだけあって、気合いの入った大きさです。 イライジャとR・ダニールがもう一回会ったことがあるっていうの読んで、「ミラー・イメージ」が読みたくなり、そのために図書館で借りてきました。 実はミラー・イメージは二人のコンビ姿が見るこ...
アシモフのロボットものを集めた短編集。コンプリートというだけあって、気合いの入った大きさです。 イライジャとR・ダニールがもう一回会ったことがあるっていうの読んで、「ミラー・イメージ」が読みたくなり、そのために図書館で借りてきました。 実はミラー・イメージは二人のコンビ姿が見ることができてうれしいだけで、ミステリとしてはいまいちでした。 ただ、スーザン・キャルヴィンものがまとめて載っているのがすごく幸せでした。
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ずいぶん前に図書館で読んだ。ロボットものがまとめて手に入るのはウレシイのでぜひ欲しい!とずっと古本にて探し中。ただ、古くなるとページが剥がれてしまうのが難点。
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実は図書館で3度借りました。 …どうしても読み進められず、3度目の返却をしたところです(^^ゞ。 なので正確には“積読”ではなく“借読”と言うべきでしょうか(笑)。 でもどうしても集中して読みたいのです。 この本にたどり着いたのは映画『アイ,ロボット』を観てとても気に入ったから...
実は図書館で3度借りました。 …どうしても読み進められず、3度目の返却をしたところです(^^ゞ。 なので正確には“積読”ではなく“借読”と言うべきでしょうか(笑)。 でもどうしても集中して読みたいのです。 この本にたどり着いたのは映画『アイ,ロボット』を観てとても気に入ったからです。 原案のひとつといわれる短編もこの本に入っているのです。 なので、いつか絶対に買おうと思います。 軽く3000円を超える高い本ですが、返さなくては…という心配をせずに落ち着いて読みたいのです。 買おうと思うもうひとつの理由は、もうすぐ小学校6年生になる娘が「面白い!」と途中まで読んでいたからです。 この本を手に入れたら、さぞかし嬉しいだろうと思います。 H22.7月 Amazonで定価で売られていた中古品が売れてしまったらしく、買える在庫は定価より1000円以上もオーバーした本が数冊。 ですが絶版の本が市場から消えてしまったら、もう手には入らない。 背に腹は代えられず、中古品を購入しました。 でも後悔してません。幸せな買い物をしたと思います。
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アシモフのロボットをテーマにした短編を集めたものです。ロボット工学三原則を最近になって、初めて知った私にも、とても面白く読めました。脅威としてのロボットでもなく、哀れな存在でもないロボットを描きたかったというアシモフの信念みたいなのがよくわかりました。ある事件が起こって、それをロ...
アシモフのロボットをテーマにした短編を集めたものです。ロボット工学三原則を最近になって、初めて知った私にも、とても面白く読めました。脅威としてのロボットでもなく、哀れな存在でもないロボットを描きたかったというアシモフの信念みたいなのがよくわかりました。ある事件が起こって、それをロボット工学三原則に当てはめながら、推理、問題解決をしていくという、ロボット心理学者スーザン・キャルヴィンのシリーズは病みつきになります。ロボット心理学なんて、的を射ていていないような言葉ですが、私はとても気に入りました。次はアシモフの長編を読んでみたい。
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Asimovのロボット物短編の集大成。特に長らく邦訳を入手することが困難だった「ミラー・イメージ」が読めるというのが大きい。が、逆に言うと私の場合、「ミラー・イメージ」のために3600円を払ったようなもので、なんとも複雑な気分。これから読む人にはおすすめ。
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