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エモーショナル・デザイン の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2013/06/10

今更こんな若輩者が言うまでもないと思うのだけれど,明らかに名著.日本で少しでも工業デザインに携わる人は,全員読むべき.教科書としての利用にも耐える説得力と示唆に満ちた,しかも一貫性がある一冊だと思います.

Posted byブクログ

2012/02/23

●エモーショナル・デザイン ・本能レベルのデザインは外観、行動レベルのデザインは使うときの喜びと効率、内省レベルのデザインは自己イメージ、ストーリー、個人的満足感に関連している ・美的に魅力的なものだと仕事がうまくできる ・進化の歴史全体を通して、人、食物や温かさ、保護をもたらす...

●エモーショナル・デザイン ・本能レベルのデザインは外観、行動レベルのデザインは使うときの喜びと効率、内省レベルのデザインは自己イメージ、ストーリー、個人的満足感に関連している ・美的に魅力的なものだと仕事がうまくできる ・進化の歴史全体を通して、人、食物や温かさ、保護をもたらす状況やモノがポジティブな感情をもたらすようプログラムされている ・特別なモノは、特別な想い出や連想につながっている ・本能レベルでは、見た目、手触り、音といった物理的な特徴が支配力を持つ ・ユーザとデザイナーのメンタルモデルを同じにするために、製品の与えるシステムイメージが媒介となる ・数日間で作成できるラピッドプロトタイプでテストすることでプロトタイプの完成度を高める ・人間中心設計の反復は行動的デザインに有効だが、本能的あるいは内省的デザインに対しては必ずしも適切ではない ・本当の難しさは、最初の爆発的な興味が退いた後でも、関係を継続させるというところにある ・自明なニーズや期待を超える:意外性や新しさという次元をはるかに超えることで本能的デザインが洗練される ・最良の製品は、情動的なインパクトの3つを兼ね備えている ・信用とは、システムが期待通りに正確に働くことを当てにできるということ ・コミュニケーションは情動を支えるものであり、人は安らぎと安心のためにコミュニケーションをし続ける必要がある ・会話やインタラクションに割り込むことができるようになるほど、深いインタラクションや深い関係は薄れていく ・ポジティブな情動は、学習したり世界に対する好奇心を維持したりするのに決定的に重要である ・人間とシステムの双方が適応していく共進化的なプロセスが必要 ・自分自身を快適に感じ、ものごとをより良く行うために学ぶためのポジティブな情動(=プライド)を持つことにより、問題解決に向けた改善を行う動機がうまれる ・機械が情動を示すと、人間はそれを頭の中で解釈して豊かな満足できるインタラクションが生まれる ・最も強力な学習は、学びたいという動機にあふれた学生がテーマに夢中になり、その概念と格闘して、関心のあることがらにその概念をどのように適用すればよいかを学ぶことだ ・何かをパーソナルなものにするということは、ある種の所有感や誇りの感覚の表明であり、何か個人的なタッチがなければならない ・我々は皆デザイナーである。所有するモノを注意深く選び、どう配置するかによって空間を場所に、モノを所有物に変える

Posted byブクログ

2011/10/07

機能の使いやすさだけでなく、人の情動に響くデザインの必要性を訴えている。方法論は、まだ少ないけど、カスタム化ではなくパーソナル化など。しばらくしたら、もう一度読んでみよう。

Posted byブクログ

2011/06/12

1988年の名著『誰のためのデザイン?』の筆者による、2004年に新たな視点で書かれた本。 前作で強調された、認知心理学の視点からのデザインとは違った、人間の情動をテーマにデザインを読み解く。

Posted byブクログ

2011/05/23

ノーマン氏の本を3冊続けて読んだが、本作が一番自分には腹に落ちる内容だった。デザインの要素を本能的、行動的、内省的という3つのレベルで分析し、このどれもが必用だ、とするもの。『誰のためのデザイン』の頃のアフォーダンスを中心とした考え方はこの3つのうちの「行動的」デザインであるとし...

ノーマン氏の本を3冊続けて読んだが、本作が一番自分には腹に落ちる内容だった。デザインの要素を本能的、行動的、内省的という3つのレベルで分析し、このどれもが必用だ、とするもの。『誰のためのデザイン』の頃のアフォーダンスを中心とした考え方はこの3つのうちの「行動的」デザインであるとし、さらに直感的に感じる魅力と、知的・合理的・社会的な理由付けも重要ということを語っている。すなわち、情動に働きかけるには機能性だけじゃなくて「カワユス」や「カッケー」もデザインしろということか。

Posted byブクログ

2021/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドナルド・A・ノーマン(こっち見んな)が、名著「誰のためのデザイン?」を行動的デザインに偏り過ぎていたと自己批判した上で、「私は考えを変えた」とまで言って著した一冊。デザインの情動(って訳はどーなのよ、という人は多いようだが、原語は表題にもある emotion)的な側面について論じる。 曰く、「わくわくするような素敵なデザインの製品のユーザは、リラックスして、楽しい心理状態になるため、問題解決能力が高まっていて、ささいな欠陥は気にもならない」。Windows ユーザに比べて、Mac ユーザの方がコンピューターの欠陥に寛容なのは、このあたりに理由があるのかもしれない。 中程の章は、現代のテクノロジーは、IM や SMS など、(より emotional な行動である)社会的なインタラクションを中心にしたものに変わってきていると論じ、今後もこの傾向は強まるだろうと予測する。今日の Facebook などの SNS や、Twitter の成功を見ると、この予言は的中したっぽい。 後半は、「未来のモノのデザイン」へと継がる、ロボットと情動インターフェースに関する考察。こちらは「未来のモノのデザイン」の方が整理されているので、そちらを読んだ方がいい。

Posted byブクログ

2009/10/04

Attractive things work better. すべてこの言葉に凝縮されている。本能レベル・行動レベル・内省レベルなどと言っているが、簡単に言えばデザインには感情が大事ってことだ。マゾヒストのコーヒーポットが欲しい。ただ、モノってのは使うだけ愛着が湧いてくる類のモノ...

Attractive things work better. すべてこの言葉に凝縮されている。本能レベル・行動レベル・内省レベルなどと言っているが、簡単に言えばデザインには感情が大事ってことだ。マゾヒストのコーヒーポットが欲しい。ただ、モノってのは使うだけ愛着が湧いてくる類のモノもある。そこらへんを押さえて欲しかったな、ノーマン先生。

Posted byブクログ

2009/10/04

授業課題図書として購入。 様々なもののデザイン手法に関して、ノーマンが認知科学的な視点から考察している。非常に抽象的な概念について書かれているが、具体的なデザインの事例も豊富で読みやすい。

Posted byブクログ

2009/10/04

買った本。 本自体はそれほど読むべきところが無かったように思えるが(読めていないのだと思うが)、誰のためのデザインのノーマンさんが、この方向に考えを進めたのは興味深い。

Posted byブクログ

2009/10/04

usability向上に取り組んで細心の注意を払って開発された機器が売れないという現実をどう考えるべきか?そこに "emotional" というデザインの切り口を与えることの必要性をこれでもかという感じの具体例で説明する本だが、usability の一般的な課...

usability向上に取り組んで細心の注意を払って開発された機器が売れないという現実をどう考えるべきか?そこに "emotional" というデザインの切り口を与えることの必要性をこれでもかという感じの具体例で説明する本だが、usability の一般的な課題と emotional design とをどう mix するかという点ではまだ回答がない気がした。面白いけど、答はえられないのがすこし不満。

Posted byブクログ